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J-GLOBAL ID：201902282995280886   整理番号：19A1092822

人口減少が進んだ社会に適応可能な野生動物管理を模索する

An essay on wildlife management system adaptable to the depopulating Japan

著者 (1件)： 角田裕志 (埼玉県環境科学国際センター)
資料名： 日本生態学会誌  (Japanese Journal of Ecology)
巻： 69  号： 1  ページ： 37-44(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： G0845B  ISSN： 0021-5007  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・今後の人口減少などの社会状況の変化に伴って野生動物が増加する状況を想定し,それに適応可能な野生動物管理の新たな枠組みについての議論。
・人口動態等に関する将来予測の概観と想定される諸課については,人口構成の変化に伴う人材不足の深刻化,インフラの廃止や放棄,人口減少と無居住地域の増加に伴う野生動物の拡大。
・人口減少が進んだ社会における野生動物管理については,人間と野生動物の軋轢回避の枠組み,シカ管理と生態系保全における枠組み,人間の関与を減らして野生動物による生態系機能の回復。
・人口減少と野生動物の回復という未曽有の事態が同時に起こる将来設計においては,社会の「基準」を積極的に変化させ,大胆なパラダイムシフトを図る必要の示唆。

シソーラス用語： *過疎化 ,  少子高齢化社会 ,  *野生動物 ,  *管理 ,  自然保護 ,  保全 ,  生態系 ,  生物多様性 ,  生息密度 ,  ニホンジカ ,  生態系保全 ,  *野生動物管理

著者キーワード (5件)： ecological rewilding ,  ecosystem conservation ,  human-wildlife conflict ,  shrinking society ,  sika deer

分類 (2件)： 生態系  (EE01040P) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (56件)：

• 揚妻 直樹 (2013a) シカの異常増加を考える. 生物科学, 65:108-116
• 揚妻 直樹 (2013b) 野生シカによる農業被害と生態系改変:異なる二つの問題の考え方. 生物科学, 65:117-126
• Agetsuma N (2018) A simple method for calculating minimum estimates of previous population sizes of wildlife from hunting records. PLOS ONE 13, 13:e0198794
• Callan R, Nibbelink NP, Rooney TP, Wiedenhoeft JE, Wydeven AP (2013) Recolonizing wolves trigger a trophic cascade in Wisconsin (USA). Journal of Ecology, 101:837-845
• Creel S, Winnie J, Maxwell B, Hamlin K, Creel M (2005) Elk alter habitat selection as an antipredator response to wolves. Ecology, 86:3387-3397

タイトルに関連する用語 (4件)： 人口減少 ,  社会 ,  適応 ,  野生動物管理