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J-GLOBAL ID:201902284640644250   整理番号:19A0891748

市販清酒の酒質-H29酒造年度市販清酒の有機酸成分分析-

Quality of Commercially Available Sake-Analysis of Organic Acid in Sake Marketed in the H29 Brewing Year-
著者 (5件):
資料名:
号: 23  ページ: 81-88  発行年: 2019年03月15日 
JST資料番号: L7534A  ISSN: 2758-4933  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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代表的な有機酸に着目した市販清酒の酒質の把握,ならびに清酒含有有機酸組成に関する情報提供を目的として,H29酒造年度の市販清酒212銘柄の有機酸分析を行った。乳酸,リンゴ酸,コハク酸,酢酸およびピルビン酸濃度の平均値±標準偏差は,それぞれ633±279,300±120,360±67,42±65および108±78mg/Lであった。清酒製造に用いられた米の精米歩合の数値と乳酸およびコハク酸の間には,弱い正の相関がみられた。精米歩合とリンゴ酸およびMA/SA比の間には,相関関係が見られなかったが,精米歩合に規定がある純米吟醸や純米大吟醸酒を表示する銘柄の清酒は,規定がない純米酒と比較し,高リンゴ酸含量,高MA/SA比の清酒である割合が高いことが明らかとなった。オフフレーバーの一つである酸臭の原因物質である酢酸の含有濃度は,約96%の清酒で官能評価における閾値以下であったが,オフフレーバーの前駆物質であるピルビン酸濃度については,全体の約37%の清酒において,上槽実施の目安となる100mg/Lを上回っていたことが明らかとなった。(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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食品の分析  ,  清酒 
引用文献 (20件):
  • 蓼沼誠(1966)清酒の有機酸.醸協.61:1092-1097.
  • 林田正典,上田隆蔵,寺本四郎(1968)清酒醸造における有機酸の研究(第7報)清酒中の有機酸組成の多様性について.醗工.46:85-91.
  • 山根善治,武宮重人,川瀬直樹,佐伯宏(1997)清酒中の脂肪酸が官能評価に与える影響.醸協.92:224-227.
  • 土肥和夫,宮内俊一,川本雅之(1974)アルコール添加後の清酒もろみにおけるピルビン酸よりアセトアルデヒドへの変換.醗工.52:416-422.
  • 伊藤和樹,佐藤時習,兜森忠道,渡辺誠衛,田口隆信(2007)もろみ中のピルビン酸濃度を指標とした発酵管理.醸協.102:309-313.
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