文献

J-GLOBAL ID：201902287515031002   整理番号：19A1093073

ブドウ ‘ピオーネ’ の着色始期における天然型アブシジン酸含有新規液剤の散布処理が果実品質に及ぼす影響

Effect of Spray Treatment with a New Liquid Formulation Containing Abscisic Acid (S-ABA) on the Fruit Quality of ‘Pione’ Grape at the Onset of Pigmentation

著者 (5件)： 杉浦裕義 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門) ,  東暁史 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門) ,  西村遼太郎 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門) ,  山崎安津 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門) ,  薬師寺博 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 18  号： 1  ページ： 81-87(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ブドウの着色不良対策として,着色促進効果が期待される天然型アブシジン酸(S-ABA)10%含む新規液剤(KS-102)処理が‘ピオーネ’の果実品質に及ぼす影響を露地で4か年,雨除けハウスで2か年調査した.着色始期の果房へ本液剤を200倍(S-ABA 500 ppm)に希釈した溶液を滴らない程度に満遍なく散布処理することにより,露地および雨除けハウスともに果皮色(カラーチャート値)が向上した.また,糖度には影響がなく,酸含量の低下により,糖酸比が増加した.果房重,果粒数および果粒重には処理による影響はなかった.処理後から収穫期までの気温が低いほど処理による着色向上効果が高くなる傾向があった.果皮色の向上は処理2週間後には確認され,収穫まで維持された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ブドウ ,  植物生理 ,  変色 ,  果実【器官】 ,  品質 ,  糖度 ,  *色 ,  農薬散布 ,  *植物成長調整剤 ,  栽培管理 ,  施設栽培 ,  露地栽培 ,  食品特性 ,  不飽和カルボン酸 ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  単環セスキテルペン ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： *ピオーネ ,  着色【植物生理】 ,  果実品質 ,  *果皮色 ,  雨除け栽培 ,  糖酸比

著者キーワード (6件)： 果皮色 ,  欧米雑種ブドウ ,  植物生育調整剤 ,  plant bioregulator ,  skin coloration ,  Vitis labruscana

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物成長調整剤  (FB06060M) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z)

物質索引 (1件)： アブシジン酸

引用文献 (22件)：

• 東 暁史.2015.着色のメカニズム.p. 91-98.最新農業技術 果樹vol. 8.農文協.東京.
• 東 暁史.2016.ブドウゲノム・遺伝子発現解析による果実成熟機構に関する研究の進展.p. 171-201.藤井 浩編著.果樹研究のバイオインフォマティクス.農研機構果樹研究所.茨城.
• Azuma, A., A. Ito, T. Moriguchi, H. Yakushiji and S. Kobayashi. 2012. Light emitting diode irradiation at night accelerates anthocyanin accumulation in grape skin. Acta Hortic. 956: 341-347.
• 藤島宏之・白石美樹夫・下村昌二・堀江裕一郎.2005.環状はく皮処理がブドウ‘ピオーネ’の果実品質に及ぼす影響.園学研.4: 313-318.
• 羽生 剛・岸田史生・小西 剛・松田 大・西岡祐平・北島 宣.2008.天然アブシジン酸含有農業資材施用によるブドウの着色改善技術の検討.京大農場報.17: 27-29.

タイトルに関連する用語 (7件)： ブドウ ,  ピオーネ ,  着色 ,  アブシジン酸 ,  液剤 ,  散布 ,  果実品質