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J-GLOBAL ID：201902288243681860   整理番号：19A2189592

下部マントル最上部条件におけるカンラン岩と中央海嶺玄武岩の融解相関係とその部分溶融層の重力的安定性

Melting Phase Relations of KLB-1 Peridotite and Mid-Ocean Ridge Basalt and Gravitational Stabilities of Partical Silicate Melts at the Uppermost Lower Mantle

著者 (6件)： 桑原秀治 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) ,  野村龍一 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) ,  野村龍一 (京都大学白眉センター/大学院人間・環境研究科) ,  中田亮一 (海洋研究開発機構高知コア研究所) ,  入舩徹男 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) ,  入舩徹男 (東京工業大学地球生命研究所)
資料名： 高圧力の科学と技術  (Review of High Pressure Science and Technology)
巻： 29  号： 2  ページ： 75-85(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L1386A  ISSN： 0917-639X  CODEN： KKGIE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マントルかんらん岩と玄武岩質海洋地殻の融解相関係は,地球マントルの化学進化を理解するために本質的に重要である。ここでは,著者らの最近の実験結果に基づいて最下部マントルにおけるKLB-1かんらん岩と中央海嶺玄武岩(MORB)の融解相関係を議論する。結果は,200K以内の狭い固相-液相線間隔を示し,MORBは27GPaにおいてKLB-1かんらん岩よりも低い固相線温度を有することを示した。また,高圧での部分的ケイ酸塩メルトの密度を推定し,KLB-1かんらん岩の部分溶融が最下部マントル条件で重力的に不安定である可能性があるが,MORBの部分溶融は安定である可能性があることを見出した。これは,深部地球のマントルにおける部分溶融物の分布がKLB-1かんらん岩とMORBの間で異なることを示唆する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 安定性 ,  *下部マントル ,  状態図 ,  *玄武岩 ,  部分融解 ,  中央海嶺 ,  *かんらん岩 ,  ケイ酸塩 ,  固相線 ,  メルト ,  マントル物質 ,  超高圧 ,  マントルかんらん岩 ,  *中央海嶺玄武岩 ,  溶融ケイ酸塩
準シソーラス用語： ケイ酸塩メルト ,  相関係 ,  地球マントル ,  部分溶融

著者キーワード (8件)： 融解相関係 ,  密度 ,  ケイ酸塩メルト ,  最上部マントル ,  融解相関係 ,  密度 ,  ケイ酸塩メルト ,  最上部マントル

分類 (2件)： 地球内部物理学一般  (DC03010P) ,  高圧技術  (BA02030W)

引用文献 (48件)：

• [1] W.B. Tonks, H.J. Melosh: J. Geophys. Res., 98, 5319 (1993).
• [2] J. Li, C.B. Agee: Nature, 381, 686 (1996).
• [3] J. Siebert, J. Badro, D. Antonangeli, F.J. Ryerson: Earth Plant. Sci. Lett., 321-322, 189 (2012).
• [4] E.J., Garnero, S.P. Grand, D.V. Helmberger: Geophys. Res. Lett., 20, 1843 (1993).
• [5] Q. Williams, E.J. Garnero: Science, 273, 1528 (1996).

タイトルに関連する用語 (6件)： 下部マントル ,  カンラン岩 ,  中央海嶺玄武岩 ,  融解 ,  相関係 ,  溶融層