LC-MS/MSによる米飯およびチャーハン中のセレウス菌嘔吐毒,セレウリド試験法

鎌田洋一; 鎌田洋一; 藤田和弘; 福沢栄太; 佐藤信彦; 佐野勇気; 橘田規; 高橋洋武; 大城直雅; 岡田由美子; 五十君靜信; 五十君靜信; 白藤由紀子; 山崎朗子; 梶田弘子; 上田成子; 奈賀俊人

文献

J-GLOBAL ID：202002219899890760 整理番号：20A0507819

LC-MS/MSによる米飯およびチャーハン中のセレウス菌嘔吐毒,セレウリド試験法

Detection of Bacillus cereus Emetic Toxin, Cereulide, in Boiled Rice and Fried Rice by LC-MS/MS

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著者 (17件)： , , , , , , , , , , , , , , , ,
資料名：
巻： 48 号： 2 ページ： 49-56 発行年： 2020年02月10日
JST資料番号： G0816B ISSN： 2187-431X CODEN： JSAABO 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

市販の合成セレウリドを定量用標準品として用いてLC-MS/MSによるセレウリド試験法を検討した。米飯およびチャーハンからメタノールおよびメタノール:水(7:3)を用いてセレウリドを抽出し,ポリマー系カートリッジカラムで精製した。LCによるセレウリド分離は,C18カラムを用い,ギ酸アンモニウム含有ギ酸溶液とギ酸アンモニウム含有メタノール溶液で実施し,MS/MSにおけるイオン化は,ESIポジティブモードで実施した。2試験室における試行から,米飯およびチャーハンとも良好な真度,併行精度,および室内精度が得られた。米飯に接種した菌はセレウリドを産生し,本報告で記述した方法で,高濃度のセレウリドを検出できた。開発したLC-MS/MSによるセレウリド試験法は,嘔吐型セレウス菌食中毒の原因食品におけるセレウリドの検出,また,一般市販米飯やチャーハンのセレウリド汚染の調査とその安全性を検証する方法として,今後用いることができると考えられた。(著者抄録)

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食品の汚染 , 穀類とその製品一般

引用文献 (28件)：

Ueda, S., Kuwabara, Y. (1993) An ecological study of Bacillus cereus in rice crop processing. J. Antibact. Antifung. Agents, 21,499-502.
Arnesen, L. P. S., Fagerlund, A., Granum, P. E. (2008) From soil to gut : Bacillus cereus and its food poisoning toxins. FEMS Microbiol. Rev., 32,579-606.
Granum, P. E. and Lund, T. (1997) Bacillus cereus and its food poisoning toxins. FEMS Microbiol. Lett., 157,223-228.
Logan, N. A. (2011) Bacillus and relatives in foodborne illness. J. Appl. Microbiol., 112,417-429.
国立感染症研究所ホームページ,セレウス菌感染症とは https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/427-cereus-intro.html

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