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J-GLOBAL ID：202002233342819437   整理番号：20A1979359

セルロースナノファイバーの結晶性解析

Analysis on the Crystallinity of Cellulose Nanofibers

著者 (2件)： 大長一帆 (東大 大学院農学生命科学研究科) ,  齋藤継之 (東大 大学院農学生命科学研究科)
資料名： Cellulose Communications  (Cellulose Communications)
巻： 27  号： 3  ページ： 85-90  発行年： 2020年09月01日 
JST資料番号： L3993A  ISSN： 1342-730X  CODEN： CCOMFD  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セルロースナノファイバー(CNFs)の結晶性は,細胞壁セルロースにおけるミクロフィブリル束間の界面によって支配される。個々のミクロフィブリルの界面または表面でのセルロース分子は,ミクロフィブリルがヘミセルロースの除去によってより密に束化するので,部分的に結晶化している。一方,ミクロフィブリル束がCNFsとして分散した時,界面分子は非晶質になる。しかし,CNFsの真密度は,結晶性と関係なく,一定で約1.60g/cm³である。実際,真密度は,ナノファイバー表面で一軸配向だが非晶質性分子の原子立体配座に無関係である。対照的に,酸化および/または吸着によるCNFsの表面機能性の調整が,真密度の1.8g/cm³または1.3g/cm³までの大きな変化をもたらす。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *セルロース繊維 ,  *ナノファイバ ,  *結晶度 ,  微細繊維 ,  ヘミセルロース ,  結晶化 ,  非晶質 ,  立体配座
準シソーラス用語： *セルロースナノファイバー ,  ミクロフィブリル【繊維】

分類 (2件)： 多糖類  (CF10054P) ,  その他の高分子材料  (YH07150C)

引用文献 (13件)：

• Yang X., Reid M. S., Olsén P., Berglund L. A., ACS nano, 14, 724-735 (2019).
• Saito T., Nishiyama Y., Putaux J. L., Vignon M., Isogai, A., Biomacromolecules, 7, 1687-1691 (2006).
• Saito T., Hirota M., Tamura N., Kimura S., Fukuzumi H., Heux L., Isogai A. Biomacromolecules, 10, 1992-1996 (2009).
• Shimizu M., Saito T., Isogai A., Biomacromolecules, 15, 1904-1909 (2014).
• Shimizu M., Saito T., Isogai A., J. Membr. Sci., 500, 1-7 (2016).

タイトルに関連する用語 (3件)： セルロースナノファイバー ,  結晶性 ,  解析