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J-GLOBAL ID：202002241330055678   整理番号：20A2212833

都市型市民マラソン開催による経済波及効果の推計 : 奈良マラソンの開催経費からみた費用対効果

Estimating the Economic Ripple Effect of an Urban Marathon Race: A Cost-benefit Analysis of the Nara Marathon

著者 (3件)： HU Wei (同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科) ,  二宮浩彰 (同志社大学スポーツ健康科学部) ,  備前嘉文 (國學院大學人間開発学部)
資料名： スポーツ産業学研究  (Journal of Japan Society of Sports Industry)
巻： 30  号： 3  ページ： 3_315-3_323(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F1150A  ISSN： 1343-0688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,事例研究として奈良マラソン-2018を用いて,産業連関分析によってホスト地域へもたらされる経済波及効果を推定し,スポーツイベントを開催する費用対効果を調べた。スポーツイベントの経済波及効果を推定するためには,イベントの参加者,訪問者,および関係者による個人消費支出に関するデータ,およびイベントの開催コストが必要である。Web調査を行い,ランナーやコンパニオンの個人消費支出に関するデータを収集し,2278件の有効な回答を得た。イベントのコストに関して,奈良マラソン組織委員会は,「奈良マラソン収支-2018」文書を提出した。個人消費支出のデータとマラソン開催コストを産業連関分析に入力し,経済波及効果を奈良県で1666百万円,日本で2370百万円と評価した。奈良マラソン-2018では,約314百万円が開催コストとして投資されたが,費用対効果は奈良県で3.9倍,全国で約7.9倍であった。結果的に,奈良マラソン-2018の開催による地域経済への影響が検証された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 行動 ,  *陸上競技 ,  *波及効果 ,  経済 ,  効果 ,  奈良県 ,  地域経済 ,  *投入産出分析 ,  原価 ,  事例研究 ,  市民マラソン ,  経済波及効果 ,  費用対効果 ,  行事
準シソーラス用語： イベント【催し】 ,  産業連関分析 ,  経費

著者キーワード (4件)： マラソンイベント ,  入出力解析 ,  経済的リップル効果 ,  費用効果分析

分類 (1件)： 経営工学一般  (KA01010C)

引用文献 (19件)：

• 1) 市民マラソンの舞台裏 (上) 開催費, 自治体に重く, 日本経済新聞朝刊, 2013年2月13日.
• 2) アールビーズ (2019) RUNNET (http://runnet.jp/) (参照 : 2019年5月10日)
• 3) 二宮浩彰, 松永敬子, 長積仁 ; 都市型市民マラソンの参加者がもたらす経済波及効果の推計 : 京都マラソン2012ランナー調査に基づいた分析, 生涯スポーツ学研究 Vol.10, No.1・2, pp. 31-40, 2014.
• 4) 東京マラソン財団 ; 東京マラソン2017の経済波及効果, 2017年11月30日.
• 5) 京都市文化市民局 ; 京都マラソン2018大会の総括及び2019大会の概要について (報告), 2018年. https://www2.city.kyoto.lg.jp/shikai/img/iinkai/bunkakankyo/H30/data/300619bunsi5.pdf (参照 : 2019年5月10日)

タイトルに関連する用語 (7件)： 都市 ,  市民マラソン ,  経済波及効果 ,  奈良 ,  マラソン ,  経費 ,  費用対効果