抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Fault Localization(以降,FL)とは,バグの原因箇所を推定する手法である.既存手法として,テストケースによる実行経路を用いてFLを行う手法が提案されている.この手法では,失敗テストケースによって実行されるプログラム文はバグの原因箇所である可能性が高く,成功テストケースによって実行されるプログラム文はバグの原因箇所である可能性が低い,というアイデアに基づいて推定を行う.既存手法はテストケースを実行することによりFLを行うため,設定ファイル等の直接実行されない箇所にバグが存在していた場合には,正しくFLできないという課題がある.そこで本研究では,ソースコード以外の直接は実行されない箇所がバグの原因である場合でもより正しくFLできるように既存手法を拡張した.拡張した手法の有効性を確かめるため,Java言語のプロパティファイルを対象とした実装を行った.実験では,既存手法(Javaのソースコードのみを対象としたFL手法)と提案手法(Javaソースコードとプロパティファイルを対象としたFL手法)を比較した.実験の結果,バグの原因箇所がプロパティファイルにある場合には,提案手法は既存手法に比べてより正確にFLができていること,およびバグの原因箇所がソースコードにある場合には,提案手法は既存手法に比べてFLの精度がほとんど変わらないことを確認した.(著者抄録)