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J-GLOBAL ID：202002242843458235   整理番号：20A0738234

琵琶湖岸の有義波高と生育地盤高に基づいた特定外来植物オオバナミズキンバイのポテンシャルハビタットの推定

Estimation of Potential Habitat for Specific Alien Plant Ludwigia grandiflora subsp. hexapetala Considering Relationship between Significant Wave Height and Ground Level on Lake Biwa Shore

著者 (8件)： 田中周平 (京都大学大学院地球環境学堂) ,  高見航 (京都大学大学院工学研究科) ,  田淵智弥 (京都大学大学院地球環境学堂) ,  大西広華 (京都大学大学院地球環境学堂) ,  辻直亨 (京都大学大学院工学研究科) ,  松岡知宏 (京都大学工学部) ,  西川博章 (株式会社ラーゴ 調査技術研究部) ,  藤井滋穂 (京都大学大学院地球環境学堂)
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 43  号： 1  ページ： 9-15(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2015年に琵琶湖岸の132の抽水植物群落を対象に, 単独測位携帯型GPSを用いたオオバナミズキンバイの植生分布調査を実施した。琵琶湖岸12か所の観測所における風速, 風向および有効吹送距離を元に群落ごとの有義波高を算出し, オオバナミズキンバイの生育地盤高との関係を検討した。その結果, 1) 有義波高18 cm以上の群落ではオオバナミズキンバイは確認されなかった。2) オオバナミズキンバイは55群落で確認され, 地盤高別の生育分布を整理すると, 琵琶湖標準水位B.S.L. -150 cm~-50 cmに分布する群落 (沖型) , B.S.L. -90 cm~-30 cmに概ね均等に生育する群落 (準沖型) , B.S.L. -50 cm~-30 cmに集中して生育する群落 (準陸型) , B.S.L. -30 cm~-10 cmに集中して生育する群落 (陸型) の4タイプに分類することができた。3) 平均有義波高は沖型, 準沖型, 準陸型の順に5.5 cm, 9.4 cm, 13.2 cmであり, 有義波高によりオオバナミズキンバイの生育地盤高をある程度説明することができた。(著者抄録)

シソーラス用語： 湖沼 ,  *アカバナ科 ,  植物群落 ,  水生植物 ,  生息分布 ,  *生息場所 ,  波高 ,  高さ ,  *沿岸 ,  調査
準シソーラス用語： 琵琶湖 ,  *オオバナミズキンバイ ,  抽水植物 ,  植生分布 ,  *ポテンシャルハビタット ,  有義波高 ,  地盤高 ,  *湖岸 ,  植生調査

著者キーワード (10件)： オオバナミズキンバイ ,  特定外来種 ,  ポテンシャルハビタット ,  琵琶湖 ,  有義波高 ,  Ludwigia grandiflora subsp. hexapetala ,  Specific alien plant ,  Potential habitat ,  Lake Biwa ,  Significant wave height

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (8件)：

• 1) 須山知香, 佐藤杏子, 植田邦彦, 2008. 侵略的水草Ludwigia grandiflora subsp. grandiflora (新称:オオバナミズキンバイ, アカバナ科) の野外生育確認およびその染色体数. 水草研究会誌 89, 1-8.
• 2) 日本農学会, 2008. シリーズ21世紀の農学 外来生物のリスク管理と有効利用. 養賢堂, 東京.
• 3) 滋賀県, 2013. 外来水生植物の駆除. 滋賀の環境2013 (平成25年版環境白書) , p. 37. URL. https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/21535.pdf (2019年5月時点) .
• 4) 西嶌照毅, 宇多高明, 中辻崇浩, 1997. 湖岸植物の繁茂限界波高の算定-琵琶湖東岸を例として-. 海岸工学論文集 44, 1111-1115.
• 5) 水谷沙織, 田中周平, 藤井滋穂, 山﨑永文, 池田大介, 國政瑛大, 鎌田正篤, Garcia, J., 伊藤依子, 西川博章, 2011. 多様度指数における種の存在比率導出手順の提案と抽水植物群落の種多様性評価への適用. 環境工学研究論文集 67 (7) , III_107-III_115.

タイトルに関連する用語 (7件)： 琵琶湖 ,  有義波高 ,  生育 ,  地盤高 ,  外来植物 ,  オオバナミズキンバイ ,  推定