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J-GLOBAL ID：202002253117390796   整理番号：20A2608622

離職就農時において通勤農業が配偶者の意思決定に及ぼす影響-島しょ部の柑橘産地を事例に-

The Effects of Commuter Farming on Making Decision of Spouses at Separation Farmer; A Case Study in the Citrus Production Island Area

著者 (5件)： 山本和博 (愛媛大) ,  上田賢悦 (秋田県大) ,  角田毅 (東北大) ,  藤井吉隆 (愛知大) ,  松下秀介 (筑波大)
資料名： 農村経済研究  (Journal of Rural Society and Economics)
巻： 38  号： 2  ページ： 58-67  発行年： 2020年11月 
JST資料番号： L7849A  ISSN： 2187-297X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,G島での通勤農業者14人とその配偶者への質問紙調査を行い,通勤農業の選択動機やその現状を明らかにし,夫の就農の際に,通勤農業がその配偶者の意思決定に及ぼす影響を検証した.具体的には既婚女性による夫の就農や両親との同居反対要因として,農業の所得水準,農業の労働条件,農村生活での人間関係,就業機会の制約,農村生活の不便さ,子供の教育環境の6要因が析出された.また,近年の柑橘価格の高値安定傾向と通勤農業の採用がこれらの要因を緩和し,夫の離職就農の許容に寄与していると考えられた.以上のように,通勤農業は在宅農業にはない特徴を有しており,今後あるべき就農形態の一つであると考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： 失業 ,  *家族 ,  意思決定 ,  地形要素 ,  果樹園 ,  通勤 ,  アンケート ,  人間関係 ,  ライフスタイル ,  環境 ,  労働条件
準シソーラス用語： 離職 ,  *就農 ,  *配偶者 ,  島嶼 ,  柑橘園 ,  自記式質問紙調査 ,  同居 ,  教育環境

分類 (1件)： 農業経済,農業経営  (FB01020L)

引用文献 (8件)：

• 川手督也 (2007) 「今 農村家族の問題は何か-その現状・動向・課題-」 日本村落研究学会 編 『むらの社会を研究する-フィールドからの発想-』 農文協: 84-94.
• 川手督也 (2015) 「農業経営における家族関係の変容と企業形態」 『農業経営研究』 第53巻第1号: 8-18.
• 光岡浩二 (1996) 『農村家族の結婚難と高齢者問題』 ミネルヴァ書房: 47-96.
• 内藤考至 (2004) 『農村の結婚と結婚難』 九州大学出版会: 58-70.
• 農林水産省大臣官房統計部 (2019) 『農林水産統計平成30年度新規就農者調査』: 1-17.

タイトルに関連する用語 (9件)： 離職 ,  就農 ,  通勤 ,  農業 ,  配偶者 ,  意思決定 ,  島しょ ,  柑橘 ,  産地