抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,UAV-SfM調査を利用して急斜面の高精度三次元地形モデルの構築を可能にする地上基準点(GCP)の有効レイアウトを検討した。北海道の海岸急崖(泊村の弁天島と島牧村の小平)を対象に調査を行った。UAV-SfM(UAV参照モデル)から構築した地形モデルを,最初にTLS調査から得た地形モデルと比較した。両方の調査は,GCPが垂直方向と水平方向に均等に配置されているという条件下で行われた。UAV SfMとTLSの地形モデル間の差は,10cm未満と計算された。第2に,異なるGCP配置で生成された次の3つのUAVモデルをUAV参照モデルと比較した;1)「傾斜の下部のみにGCPが配置されたモデル」(下部モデル),2)「傾斜の下部中央部分にGCPが配置されたモデル」(下部中央モデル),3)「傾斜の下部と上部にGCPが配置されたモデル」(下部モデルと上部モデル)。調査のこの第2部の結果から,下部モデルは両方の調査地点でUAV参照モデルとの差が大きくなったが,下部モデルと上部モデル及び下部モデルと中央モデルは参照モデルとの差がわずかであることがわかった。更に,下部モデルと上部モデルのGCPの数は,他のモデルよりも少なかった。結論として,現在の研究は調査した断崖上のGCPの最も効果的な配置は,下と上の斜面に配置されていることを示している。(翻訳著者抄録)