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J-GLOBAL ID:202002257606335103   整理番号:20A0995871

層中間ピン柱脚機構を有する鉄骨ラーメン骨組の終局耐震能力評価のための修正D値法の提案

MODIFIED D-VALUE METHOD TO PREDICT SEISMIC STRENGTH OF MULTI-STORY STEEL MOMENT RESISTING FRAMES WITH MID-STORY PIN COLUMN BASE SYSTEM
著者 (3件):
資料名:
巻: 85  号: 767  ページ: 117-127(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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埋め込み型柱脚または固定柱脚により,現在の設計規準に従って設計された骨組の1階柱脚は,曲げモーメントが柱脚で実質的に大きくなるのを避けられないので,2階の梁が降伏するとき,同時に降伏する可能性がある。木村ら[4]は,1階柱の中間点にピン支点柱脚システムを適用することにより,鋼構造ラーメン骨組の梁降伏機構を実現する概念を提案した。提案した柱支持システムまたは層中間ピン柱脚システムにより,骨組の最大層間変形角が0.03radを超えるまで,1階柱が弾性に留まることを確実に設計することができる。この新しい柱脚システムにより,骨組の耐震性能が著しく改善される間,柱の降伏が防止されるか崩壊メカニズムが形成されなければならない。実際に,構造設計は,それらの組合せが骨組に対する耐震要求を満たすかどうかにかかわらず,構造要素の選択を最適化するために複数の試行を必要とする。D値法[3]は,与えられ水平力分布の下でのラーメン骨組の層間変形角分布を予測するための基本的な構造力学に基づく設計法である。D値法は構造特性に関して構造性能を直接予測する利点を有する。本論文では,骨組が終局状態に達するまで弾性を維持するために,層中間ピン柱脚を採用した鋼ラーメン骨組の柱に対する耐震性能,特に曲げ性能を評価した。元のD値法は線形構造挙動と従来型の柱脚を持つ骨組にのみ適用できるので,骨組の弾塑性挙動を予測するために拡張した。提案した修正D値法では,柱脚の層中間ピン柱脚への置換は,1階柱の反曲点位置の移動として単純に考えられる。さらに,梁が完全塑性挙動を持つと仮定して,増分解析における塑性層のモーメントと変位分布を計算するためには,塑性化梁による柱の回転拘束は無視する。本論文の主要な知見は以下のように要約できる:1)提案した修正D値法は静的解析により計算した機械的挙動をうまく予測する。2)静的解析のシリーズでは,梁降伏機構が0.03radより大きい層間変形角に達することによって形成され,柱に必要な曲げ性能は3層骨組では梁の全塑性モーメントの2倍に達し,6および9層骨組ではそれを超えることを示した。3)動的解析では,修正D値法により計算した柱モーメントはシミュレーションにより計算したものとよく一致し,一方,骨組応答は弾性範囲に留まることを示した。骨組応答が塑性範囲に入ると,計算誤差は2,6および9層の骨組に対して21%,31%および18%まで増加した。動的解析はより大きな柱モーメントを生み出す傾向があるが,柱の最大モーメントと最大層間変形角の関係のような全体的傾向は,修正D値法によって十分再現される。4)シミュレーションによって計算した柱の大きな最大モーメントは,2つの理由によって生じたと考えられる:1つは,柱の最大モーメント記録における層せん断力分布は,修正D値法による計算に採用されるAi分布よりも三角形層せん断分布に近づくことと,もう1つは,骨組の梁塑性化の進展がD値法において仮定されたものから実質的に変化することである(翻訳著者抄録)
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