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J-GLOBAL ID：202002260285469181   整理番号：20A2780089

Sentinel-1搭載合成開口レーダを用いた日本沿岸の海上風推定

WIND SPEED RETRIEVAL FROM SATELLITE-BORNE SYNTHETIC APERTURE RADAR IN JAPANESE COASTAL WATERS

著者 (4件)： 大久保諒也 (東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科) ,  竹山優子 (東京海洋大学 学術研究院) ,  池谷毅 (東京海洋大学 学術研究院) ,  大澤輝夫 (神戸大学 海事科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_49-I_54(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本周辺の沿岸海上風を正確に把握する手法開発を目的として,Sentinel-1に搭載された合成開口レーダ(SAR)による日本沿岸の5海域を対象とした海上風推定の精度検証を実施した.SAR画像は100×100mと500×500mの範囲でそれぞれ平滑化し,その後,風速推定を行った.500mで平滑化したときは,RMSEは1.31m/s~1.75m/sとなり,100mで平滑化したときよりも風速推定精度が高くなることが分かった.これは,人工構造物による強い後方散乱が海上風推定に影響しており,平滑化範囲を広げることでこの影響を軽減することができたからである.さらに,遠浅の海域では低風速時に砕波によって海面の粗度が大きく変化することで,SAR推定風速が実際の風速よりも過大評価されることが分かった.(著者抄録)

シソーラス用語： *合成開口レーダ ,  日本 ,  沿岸 ,  *海上風 ,  *衛星利用画像 ,  検証 ,  精度 ,  風速
準シソーラス用語： 精度検証

著者キーワード (5件)： synthetic aperture radar ,  Sentinel-1 ,  remote sensing ,  wind speed retrieval ,  coastal wind

分類 (1件)： 海洋物理学一般  (DC06010K)

引用文献 (11件)：

• 1) 加藤茉里,大澤輝夫,上出広和,嶋田進 : 日本沿岸におけるWRF計算風速の空間的なバイアス特性についての検証,第39回風力エネルギー利用シンポジウム予稿集,pp. 253-256,2017.
• 2) Hasager, C. B., Mouche. A., Badger, M., Bingöl, F., Karagali, I., Driesenaar, T., Stoffelen, A., Peña, A. and Longépé, N. : Offshore wind climatology based on synergetic use of Envisat ASAR, ASCAT and QuikSCAT, Remote Sensing of Environment, pp. 247-263, 2015.
• 3) Chang, R., Zhu, R., Badger, M., Hasager, C. B., Zhou, R., Ye, D. and Zhang, X. : Applicability of synthetic aperture radar wind retrievals on offshore wind resources assessment in Hangzhou Bay, China, Energies, pp. 3339-3354, 2014.
• 4) 竹山優子, 大澤輝夫, 香西克俊 : 衛星搭載合成開口レーダを用いた沿岸海上風推定精度の検証,第27回風力利用シンポジウム論文集,pp. 219-222,2005.
• 5) 丹羽亮介, 大澤輝夫, 嶋田進, 香西克俊, 竹山優子 : 合成開口レーダー画像を用いたメソ気象モデルWRFによる沿岸海上風速分布の検証,第21回風工学シンポジウム論文集,pp. 203-208,2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 合成開口レーダ ,  日本 ,  沿岸 ,  海上風 ,  推定