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J-GLOBAL ID:202002265377739871   整理番号:20A0896882

リスク予測:67万6000人に対するバイオバンク横断解析で明らかになった,複雑形質の多遺伝子性リスクスコアとヒト寿命との関連

Trans-biobank analysis with 676,000 individuals elucidates the association of polygenic risk scores of complex traits with human lifespan
著者 (36件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 542-548  発行年: 2020年04月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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多遺伝子性リスクスコア(polygenic risk score;PRS)は,先天的な健康リスクの予測という理由で臨床現場への導入の準備が進められているが,健康転帰に影響する修飾可能なリスク因子に優先順位を付けるには遺伝学を用いた戦略が必要である。我々はこの目標に向けて,複雑形質に対する遺伝学的感受性とヒト寿命との関連性を,世界各地の3つのバイオバンクと共同で研究した〔ntotal=67万5898;バイオバンク・ジャパン(n=17万9066),英国バイオバンク(n=36万1194)およびFinnGen(n=13万5638)〕。因果関係の判別が難しい場合のある観察研究とは対照的に,PRSはヒトの寿命に影響を及ぼすバイオマーカーの特定に役立つ可能性がある。収縮期血圧の高いPRSは,人種横断的に短寿命(ハザード比=1.03[1.02-1.04],Pmeta=3.9×10-13)および親の寿命(ハザード比=1.06[1.06-1.07],P=2.0×10-86)と関連していた。肥満のPRSは,寿命に対して日本人とヨーロッパ人では異なる影響を示した(BMIに対してPheterogeneity=9.5×10-8)。血圧と肥満の寿命に対する因果関係は,メンデル無作為化研究によってさらに裏付けられた。遺伝子型と表現型の関連を超えて,我々のバイオバンク横断研究は,集団の健康を改善する上で治療標的となる可能性のあるリスク因子の優先順位付けにおけるPRSの新たな価値を示している。Copyright Nature Japan KK 2020
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分類 (5件):
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分子遺伝学一般  ,  神経の基礎医学  ,  泌尿生殖器の基礎医学  ,  代謝異常・栄養性疾患一般  ,  遺伝学研究法 

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