抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食肉処理場でウシの第一胃液(ルーメン液)は廃水として処理されるが,これを植物系バイオマスの前処理に用いることで,効率的なメタン発酵が可能となった。だが多量のルーメン液の運搬は膨大なエネルギーを要する。本研究は,凝結凝集法によってルーメン液から微生物を回収し,その回収効率および回収したルーメン微生物の植物系バイオマス分解活性を解析した。鉄系凝結剤と石膏系凝集剤を用いた凝結凝集法により,ルーメン液中の固形物の約96%が凝集された。凝集物にはルーメン微生物が高効率に凝集され,エンドグルカナーゼ活性も保持された。また,ルーメン液から固形物が除かれることで,食肉処理場におけるルーメン液の処理コストを削減することが示唆された。次に,凝集物を用いてトマト葉を処理した結果,凝結剤の添加濃度によって検出されたエンドグルカナーゼの酵素活性や種類は異なり,それらの差がトマト葉の可溶化に影響することが示唆された。(著者抄録)