文献

J-GLOBAL ID：202002266101816646   整理番号：20A1169936

チタン合金を軽量高強度な制振合金へ展開する組織設計制御指針の構築

Construction of Structural Design and Control Guideline developing Titanium Alloy into Light-weight and High-strength Damping Alloy

著者 (1件)： 万谷義和 (鈴鹿工高専)
資料名： チタン  (Titanium Japan)
巻： 68  号： 2  ページ： 160-165  発行年： 2020年04月28日 
JST資料番号： G0043A  ISSN： 1341-1713  CODEN： CHITF5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： チタン合金を軽量で高強度な制振合金へ展開するため,Ti-Nb合金中の焼入れマルテンサイトの組織と材料特性の相関を調べた。焼入れしたα′/α′′マルテンサイトの組成境界近傍の合金を用いることによって,高い制振性が得られることが明らかになった。Ti-Nb合金系を除いて,V,Cr,Mo,およびFeを用いたチタン基二元合金を,ビッカース硬度,引張特性および結晶構造に関して調べた。これらの結果に基づいて,制振性を改善するためにはTi-Nb合金系に利点があることが明らかになった。さらに,Ti-18Nb-xAl三元合金系についても評価した。TiNbAl合金の焼入れマルテンサイト組織を用いることによって,溶質強化により軽量と高強度を達成することができた。こうして,チタン合金を軽量高強度な制振合金に展開できる新しい組織設計制御指針が示唆された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *チタン合金 ,  軽量化 ,  *防振合金 ,  材料設計 ,  指針 ,  ニオブ含有合金 ,  焼入 ,  マルテンサイト ,  αプライム相 ,  *防振 ,  二元合金 ,  バナジウム含有合金 ,  クロム含有合金 ,  モリブデン含有合金 ,  鉄含有合金 ,  押込硬さ ,  引張強さ ,  結晶構造 ,  アルミニウム添加合金 ,  合金元素 ,  三元合金 ,  相境界 ,  化学組成
準シソーラス用語： αダブルプライム相

分類 (1件)： 機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (20件)：

• 万谷義和,津村卓也,中田一博: 熱処理, 52 (2012) 263-268.
• Y. Mantani and K. Kudou: J. Alloy. Compd., 577S (2013) S448-S452.
• 万谷義和,竹元嘉利: 日本金属学会誌, 79 (2015) 461-467.
• M. Niinomi, T. Akahori and M. Nakai: Mater. Sci. Eng. C, 28 (2008) 406-413.
• 坂口信人,新家光雄,赤堀俊和,戸田裕之: 日本金属学会誌, 70 (2006) 86-95.

タイトルに関連する用語 (8件)： チタン合金 ,  軽量 ,  高強度 ,  制振合金 ,  展開 ,  組織設計 ,  指針 ,  構築