抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モデル粘着剤としてのポリアクリル酸ブロック共重合体/タッキファイヤ混合物の接着機構を調べた。タッキファイヤとして650,710,890および2160の異なる重量平均分子量を有する特定のロジンエステル樹脂を用い,10,30および50wt%のタッキファイヤ含有量レベルでポリ(メタクリル酸メチル)とポリ(アクリル酸n-ブチル)ブロックから成るポリアクリル酸ブロック共重合体と混合した。透過電子顕微鏡観察から,数10ナノメータサイズを持つタッキファイヤの形成凝集粒子の数は,タッキファイヤ含有量および650から890の範囲のタッキファイヤ分子量の増加と共に増大した。分子量2160のタッキファイヤでは,マイクロメータサイズの凝集粒子が観察された。動的機械分析で測定した粘着剤のガラス転移温度は,形成されたナノメータサイズの凝集粒子の数に依存した。広い温度およびローリング速度の範囲に渡るローリングシリンダータック試験を用いてタックを測定し,時間-温度換算則によりマスターカーブを作成した。タックは形成したナノメータサイズの凝集粒子の数に依存して増加した。粘着特性はタッキファイヤのナノメータサイズの凝集粒子に強く影響されることが分かった。すなわち,タッキファイヤを含有する粘着剤の構造はナノコンポジットのようなものである。(翻訳著者抄録)