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J-GLOBAL ID：202002274523282013   整理番号：20A2213393

陶磁器用顔料~受け継がれ新たな展開へ~微生物が水中で作る鞘状酸化鉄由来の赤色顔料

著者 (3件)： 高田潤 (岡山大) ,  田村勝徳 (岡山大) ,  中西真 (岡山大)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 55  号： 10  ページ： 768-771  発行年： 2020年10月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・筆者らは,バクテリア(鉄酸化細菌)が水中で作る鞘状酸化鉄(厳密にはオキシ水酸化鉄)をBIOXと名付けたが,この一次粒子は3nmであり,このナノ粒子が30nmのナノ繊維を作り,さらに絡み合って壁を形成。
・1種の鉄酸化細菌の単離に成功し,この株の培養用の培地組成,温度,鉄減を改変することにより,種々の化学組成のBIOXを人工的に作成可能なことが判明。
・天然のBIOXは800°Cで加熱した場合のみ良好な赤色だが,鉄酸化細菌の培養系にAlを固溶したものは700~900°Cで鮮やかな赤色であり,Alによってヘマタイトの粒子成長が抑制され色調の熱的安定性が向上。

シソーラス用語： *顔料 ,  赤 ,  *酸化鉄 ,  *鉄酸化細菌 ,  培養 ,  培地 ,  赤鉄鉱 ,  ナノ粒子
準シソーラス用語： オキシ水酸化鉄 ,  人工培養

分類 (1件)： 顔料  (YJ03030B)

引用文献 (16件)：

• R. M. Cornell and U. Schwertmann, The Iron Oxides, 2nd ed., Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, Weinheim, Germany,(2003),pp.475-489.
• 伊藤征四郎,′′顔料の辞典′′,朝倉書店(2000).
• 堀石七生,′′機能性酸化鉄粉とその応用′′,米田出版(2006).
• H. Asaoka, M. Nakanishi, T. Fujii, J. Takada and R. Murakami, Proc. Int. Conf. on Ferrite 10th, San Francisco, 69-74, (2004).
• 高田潤,化学,68,48-53(2013).

タイトルに関連する用語 (6件)： 顔料 ,  展開 ,  微生物 ,  水中 ,  酸化鉄 ,  赤色