文献

J-GLOBAL ID：202002278393766324   整理番号：20A0970557

作物生理障害発生要因 大玉トマトの部分褐変症状果(通称:ヤケド果)

著者 (3件)： 中村隆一 (道総研 花・野菜技セ) ,  平井剛 (道総研 花・野菜技セ) ,  平井剛 (道総研 北見農試)
資料名： 北農
巻： 87  号： 2  ページ： 170-173  発行年： 2020年04月01日 
JST資料番号： F0679A  ISSN： 0018-3490  CODEN： HOKUA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 花落ち部を含む外果皮の一部分が水浸状に褐変した大玉トマト果実(通称:ヤケド果)は,外果皮や株の葉身カルシウム濃度が低く,軽度の尻腐れ果と考えられた。作土の交換性カルシウム含量は土壌診断基準値内であったが,交換性マグネシウム含量が多くカルシウム欠乏が生じ易い環境で,浅く出現する堅密な次層が根の伸張と活力を制限したことが発生要因と考えられた。よって,心土破砕による根域拡大が有効な対策と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *トマト ,  外果皮 ,  果実【器官】 ,  カルシウム ,  心土耕 ,  根圏 ,  *植物生理病 ,  マグネシウム ,  養分欠乏症 ,  作土 ,  交換性マグネシウム ,  尻腐れ

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物の栄養障害  (FC04032C) ,  土壌化学  (FB04040C)

引用文献 (9件)：

• 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 農業研究本部編.北海道施肥ガイド(2015).北海道農政部,札幌市,2015,p.88-89
• 樗木直也,稲永醇二.ソラマメ子実の生育およびカルシウムの蓄積経過と種皮褐変障害発生との関係.日本土壌肥料学雑誌.75,229-231(2004)
• 土壌養分測定法委員会編.土壌養分分析法.養賢堂,東京,1970,440p
• 村田容常,本間清一.ポリフェノールオキシダーゼと褐変制御-最新の研究動向-.日本食品科学工業学会誌.45,177-185(1998)
• 中村隆一,大久保進一,平井剛.水田転換畑におけるトマトの障害果(チャック果,窓あき果)発生要因とその対策.北海道立農試集報.80,31-38(2001)

タイトルに関連する用語 (7件)： 作物 ,  生理障害 ,  発生要因 ,  トマト ,  褐変 ,  症状 ,  ヤケド