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J-GLOBAL ID：202002279071436299   整理番号：20A0169983

好気高熱性細菌(Bacillus licheniformis MU11株)を用いたバイオディーゼル燃料廃水の処理

Treatment of bio-diesel fuel wastewater using aerobic thermophilic bacteria Bacillus licheniformis strain MU11

著者 (11件)： 山野浩二 (熊本県立大学大学院環境共生学研究科) ,  渡邉励人 (大阪大学大学院生命機能研究科) ,  甲斐穂高 (鈴鹿工業高等専門学校) ,  山口雅裕 (鈴鹿工業高等専門学校) ,  中島琢自 (北里大学大学院感染制御科学府) ,  荒木賢人 (熊本県立大学大学院環境共生学研究科) ,  藥師寺佑佳 (熊本県立大学環境共生学部) ,  有薗幸司 (熊本県立大学大学院環境共生学研究科) ,  有薗幸司 (熊本県立大学環境共生学部) ,  石橋康弘 (熊本県立大学大学院環境共生学研究科) ,  石橋康弘 (熊本県立大学環境共生学部)
資料名： 環境と安全(Web)  (Journal of Environment and Safety (Web))
巻： 10  号： 3  ページ： 177-187(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0575A  ISSN： 2186-3725  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオディーゼル燃料の製造時には,原料油脂の10~20%程度のグリセリン,メタノール,石鹸成分および未変換の脂肪酸などの不純物を含む廃水が発生する。この廃水は活性汚泥法等の生物処理により処理が可能であるが,効率的な処理方法がない。そこで,本研究では,バイオディーゼル燃料廃水の処理を目的として,最適な処理条件について検討した。バイオディーゼル燃料廃水中には水溶性成分と油分が含有しており,エマルション化している。このエマルションの分解には酸の添加が有効であり,エマルションの分解(エマルションブレイク)により油分が分離され,水層のCOD_Mnの値を減少できることが有効な手法であることを確認した。また,エマルションブレイク後のバイオディーゼル燃料廃水の主な有機汚濁の原因となっている物質はグリセリンとメタノールである。このうちグリセリンは,MU11株(Bacillus licheniformis)で分解できること,また活性汚泥の中にも Bacillus licheniformisが存在していることが示された。さらに,活性汚泥とMU11株を混合したHybrid条件 では,その他の条件と比べてCOD_Mnの減少速度が速いことが示された。最終的に,Hybrid条件がバイオディーゼル燃料廃水の処理に有効であることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *バイオディーゼル燃料 ,  *Bacillus licheniformis ,  好気性菌 ,  *廃水処理 ,  乳濁液 ,  石鹸 ,  脂肪酸 ,  不純物 ,  活性汚泥法 ,  *微生物 ,  *芽胞形成菌 ,  脂肪族アルコール

著者キーワード (10件)： バイオディーゼル燃料廃水 ,  エマルションブレイク ,  グリセリン ,  Bacillus licheniformis ,  排水処理 ,  biodiesel fuel wastewater ,  emulsion break ,  glycerin ,  Bacillus licheniformis ,  wastewater treatment

分類 (3件)： 下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  微生物代謝産物の生産  (FK03020A)

物質索引 (1件)： メタノール

引用文献 (20件)：

• 1) Fukuda, H. et.al.: Biodiesel fuel production by transesterification of oils, Journal of bioscience and bioengineering 92(5), 405-416, 2001.
• 2) Gössling, S.: Carbon neutral destinations: A con ceptual analysis, Journal of Sustainable Tourism 17(1), 17-37, 2009.
• 3) 環境省: 輸送用エコ燃料の普及拡大について| バイオ燃料第2編輸送用エコ燃料の普及拡大について, 海外における取組状況, https://www.env.go.jp/earth/ondanka/biofuel/materials/rep_h1805.html, 最終閲覧2019年6月15日.
• 4) 菊本俊介他: 超音波を用いたエマルションからの油相分離促進, 化学工学会第38回秋季大会研究発表講演要旨集 R118, 2006.
• 5) 加藤進他: 三重県における日間生産量100Lクラスのバイオディーゼル燃料製造施設の現状と課題, 三重保環研年報第9号(通巻第52号), 27-32, 2007.

タイトルに関連する用語 (6件)： 好気 ,  細菌 ,  Bacillus ,  株 ,  バイオディーゼル燃料 ,  廃水