抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動運転システムの安全性評価のため,各国の監督省庁では,走行環境を複数のシナリオで定義し,ユースケースを体系化することで,安全基準を定め,評価の枠組みを提案しているが,この枠組みに基づいて記述される現状の仕様は図や自然言語を用いて曖昧な表現がされている.そこで,本研究では自動運転システムの仕様を厳密に記述する言語,Bounding Box Specification Language(BBSL)を提案する.BBSLは自動運転システムのタスクのうち,「対象物とイベントの検知と反応」に関する仕様を記述するための言語である.特に,BBSLは区間解析の体系を独自に拡張して定義しており,自動運転システムの前方カメラから入力される画像の視点で各オブジェクトをboundng boxとして記述する.BBSLにより,自動運転システムの多様な走行環境を現実的な分量で,厳密に記述可能となる.BBSLの評価のために行った2種類の実験を示す.1つ目は,自動運転システムの「対象物とイベントの検知と反応」に関する仕様を実際に記述する実験である.この実験によりBBSLの記述能力を示す.2つ目は,BBSLと同様に,画像上のオブジェクト同士の関係の記述に用いられる既存の手法と比較を行う.この実験により表現力や抽象度の違いを述べ,BBSLが他手法より自動運転システムの仕様に優れていることを示す.(著者抄録)