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J-GLOBAL ID：202002285348767427   整理番号：20A2464344

乗客の乗り心地を改善する緩衝器の開発

Development of Draft Gear for Improving Ride Quality

著者 (3件)： 山本剛 (日本製鋼所 広島製作所) ,  西見裕介 (日本製鋼所 広島製作所) ,  間輝之 (日本製鋼所 広島製作所)
資料名： 日本製鋼所技報
号： 71  ページ： 110-115  発行年： 2020年11月01日 
JST資料番号： F0236A  ISSN： 0369-562X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄道車両用緩衝器の緩衝材は,金属ばねからゴム緩衝器に置き換わって以来,数十年経過したが,天然ゴムと鋼板を加硫接着したゴムパッドの重ね合わせで使用する構造は,現在も変わっていない。その中で緩衝器は,寝台客車の乗り心地改善を目的として,シングル形緩衝器からダブル形緩衝器へと開発が進み,新幹線を始め,客車や電車と幅広く採用されてきた。一方,近年は駆動・制動力の制御に関する技術革新が進んでいるものの,例えば滑走再粘着制御等によるトルク変動が生じると,これに起因して生じる車体前後振動は,緩衝器を介して編成内を伝播する。この点から,編成内の前後振動を低減するためには緩衝器の性能向上が有効であると考えられる。本稿では,小さな衝撃を吸収・緩和が可能なダブル形緩衝器の利点を生かしつつ,減衰要素を付与することにより前後振動減衰効果の増大を狙った旅客用緩衝器の性能試験について報告する。(著者抄録)

シソーラス用語： 鉄道車両用機器 ,  *緩衝器 ,  緩衝材 ,  *乗り心地 ,  客車 ,  防振 ,  効果 ,  鋼板 ,  数値解析 ,  シリコーンゴム ,  抵抗 ,  荷重-変形関係
準シソーラス用語： 寝台車 ,  *振動低減 ,  振動減衰効果 ,  粘性抵抗 ,  荷重-変位関係 ,  荷重-変位曲線

分類 (1件)： 鉄道車両用機器  (QH02030G)

引用文献 (5件)：

• 藤田,村上: ”鉄道車両用ゴム緩衝器”, 日本ゴム協会誌, 第64巻 2号 (1991), pp.146-157
• 藤田,上西: 月刊「電車」, ”鉄道車両用緩衝器”, 交友社 (1989)
• 間,西見,上西,山口,山本: ”鉄道製品の歩みと将来展望”, 日本製鋼所技報, No.66 (2015), pp.43-49
• 早勢,深澤,中橋,坂本: ”貨車用シリコン緩衝器の開発”, 鉄道総研報告, 第29巻 2号 (2015), pp.41-46
• 山下: ”空転再粘着制御”, RRR, 第71巻 8号 (2014), pp.28-31

タイトルに関連する用語 (4件)： 乗客 ,  乗り心地 ,  緩衝器 ,  開発