抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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理系と文系との分割は,時に我々のコミュニティにおいて軋轢を生じる。2つの領域間のありうるギャップを同定するために,大学生が理系と文系をどのように定義しているかを解明するための研究を行った。42人の大学生/大学院生が半構造化面接を受け,収集したデータを定性的データ解析ソフトウェアによって分析した。解析より,理系と文系を分割する7つの明確なカテゴリー,すなわち,「興味の対象」,「技能」,「知識生産の性質」,「知識生産の方向性」,「思考のプロセス」,「思考の出発点」,および「思考の到達点」を発見した。「思考のプロセス」は最も一般的なカテゴリーであった。しかし,学生の見解の間にかなりの多様性が存在した。また,これらの分類は,学術分野に採用されたオントロジー,認識論,および方法論との無視できない関連を示唆した。さらなる分析は,理系が,実証主義,一元主義,経験主義,および合理主義と関連する一方,文系は,解釈主義と多元主義につながることを明らかにした。(翻訳著者抄録)