抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
人工の川や湖の土手の建設は水生環境を変化させ,これらの変化は浅水域の水生植物の減少を引き起こすことが知られている。著者らは,キンギョ(Carassius auratus)およびキンブナ(Carassius buergeri subsp.2)の産卵行動における水生植物の関与を調べるための実験を行った。雌にプロスタグランジンF2αを注入することにより産卵行動を誘導した。キンギョまたはキンブナの雄と雌の対を,水生植物の有無別にアクリル糸で作られた実験タンクに入れた。キンギョとキンブナの両者は水生植物に活発に産卵し,一方,水生植物なしでは行動は有意に減少した。本実験は,水生植物がこれらの種の産卵行動のパフォーマンスのための産卵基質として必須であることを示す。水生植物を産卵基質として利用し,川や湖の土手に水生植物を維持することは,魚種の保全にとって重要である。(翻訳著者抄録)