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J-GLOBAL ID：202002292350866978   整理番号：20A2780176

礫性海岸に建設された直積ブロック式護岸の波浪による摩耗事例の分析

ABRASION DAMAGE OF BLOCK MASONRY SEAWALL ON GRAVEL COAST DUE TO WAVE ACTION

著者 (5件)： 小関成美 (室蘭工業大学大学院) ,  木村克俊 (室蘭工業大学大学院工学研究科) ,  名越隆雄 ((一財)北海道道路管理技術センター) ,  嶋崎皓輝 (北海道開発局釧路港湾事務所) ,  村田良英 ((株)土木技術コンサルタント札幌支店)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_576-I_581(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 礫性海岸に建設された直積ブロック式護岸の波浪による摩耗特性について現地調査を行った,縮尺1/25の水理模型実験によって,現地で50kg相当の粗石の基本的な移動特性を調べた.3種類の周期と4種類の水深条件に対して,粗石の衝突回数を明らかにし,粗石の移動は,その天端が水面と一致する条件で顕著となり,周期が長いほど衝突回数が多くなった.さらに粗石の移動速度をビデオ解析によって明らかにした.以上の実験結果より,近隣の波浪データに対して既往の実験式を適用し摩耗量の経年変化を求めた結果,現地の平均摩耗速度である約88.6mm/年と概ね一致した.さらに,縮尺1/35の実験では,越波特性を調べ,補修工法を検討し,直積ブロック式護岸の摩耗部分をコンクリートで充填し,その前面に消波ブロックを設置することが最適であること示した.(著者抄録)

シソーラス用語： 海岸 ,  *護岸 ,  礫 ,  直積 ,  ブロック ,  *波浪 ,  *摩耗 ,  摩耗特性 ,  現地調査 ,  水理模型試験 ,  岩石 ,  摩耗速度 ,  コンクリートブロック ,  衝突 ,  移動 ,  越波
準シソーラス用語： 移動速度 ,  海岸護岸 ,  事例分析 ,  水理模型実験 ,  補修工事 ,  摩耗量

著者キーワード (7件)： gravel coast ,  block masonry seawall ,  abrasion ,  rough stone ,  repairing method ,  field observation ,  hydraulic experiment

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (8件)：

• 1) 渡辺国広,諏訪義雄,関口陽高,野口賢二,伊藤幸義,高田保彦,岩佐隆広,二階堂竜司 : 礫海岸における摩耗作用を再現する摩耗促進試験方法の開発,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 69,No. 2,I_832-I_837, 2013.
• 2) 松田健治,津野康則 : 北陸自動車道手取川橋橋脚における塩害・洗掘・摩耗対策を勘案した補修・補強,コンクリート工学,45巻11号,pp. 821-825, 2007.
• 3) 生出靖,瀧ヶ平正美:浸食が進む海岸擁壁の補修,平成29年度北海道開発局技術研究発表会,管理-11(道路部門),2018.
• 4) 名越隆雄,木村克俊,嶋﨑晧輝,村上友翼,村田良英:礫性海岸に建設されたスリット式護岸の波浪による摩耗事例の分析,土木学会論文集 B3(海洋開発),75巻 2号 I_815-I_820,2019.
• 5) 谷本勝利,柳生忠彦,村永努,柴田鋼三,合田良実:不規則波実験による混成堤マウンド被覆材の安定性に関する研究,港湾技術研究報告 第21巻,第3号,pp. 3-42,1982.

タイトルに関連する用語 (8件)： 礫 ,  海岸 ,  建設 ,  直積 ,  護岸 ,  波浪 ,  摩耗 ,  分析