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J-GLOBAL ID:202002296462284926   整理番号:20A2524762

中部地方の温泉に含まれる非天水成分の特徴と成因

Characteristics and origins of non-meteoric-water components contained in hot springs in the central Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 50  号:ページ: 55-70(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L1875A  ISSN: 1342-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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多くの温泉は循環性の天水を起源とするが,非天水成分を多く含む温泉が存在することもまた知られている。しかしながら,そうした温泉に含まれる非天水成分の特徴や成因はよく分かっていない。そこで,それらを明らかにするため中部地方における62の温泉について源泉での水試料採取を行った。d-excess,総溶解固形分,およびδ値をもとに,29の温泉が非天水成分を多く含有するものと推定された。それぞれの温泉について,降水アイソスケイプモデルによって涵養域の天水の同位体組成を求め,各温泉水とそれに対応する天水との混合線をδダイアグラム上に描いたところ,もう一方の端成分である非天水成分が概ね海水と安山岩マグマ水の中間的な同位体組成を有することが示された。本研究では,そのような非天水起源流体を「海水-岩石平衡水」と呼称することを提案し,同位体組成と水質(特にCl, B,およびLi )から3つのグループに区分できることを示した。第1グループ(弱平衡水)は相対的に低いδ18O,高いδ2H,および高いCl濃度で特徴づけられ,海に近い平野部に多く見られた。第2グループ(中平衡水)は中間的なδ18Oとδ2H,低いCl濃度,ならびに高いB/Cl比で特徴づけられ,平野と山地の境界付近に分布していた。第3グループ(強平衡水)は高いδ18Oと低いδ2H,および高いLi/Cl比で特徴づけられ,内陸の山間部に分布していた。このうち強平衡水は海洋プレートの沈み込みと密接に関わっていることが示された。(著者抄録)
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分類 (2件):
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地下水学  ,  水質調査測定一般 
引用文献 (51件):
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