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J-GLOBAL ID：202102232348478848   整理番号：21A1338024

木質住宅におけるテルペン類濃度への影響要因

Characteristics of terpene concentrations in wooden houses

著者 (7件)： 野口七虹 (東京工大) ,  鍵直樹 (東京工大) ,  海塩渉 (東京工大) ,  東賢一 (近畿大) ,  柳宇 (工学院大) ,  立木隆広 (中京学院大) ,  萬羽郁子 (東京学芸大)
資料名： 空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会予稿集  (空気清浄とコンタミネーションコントロール研究に関する技術研究大会予稿集)
巻： 38th  ページ： 167-169  発行年： 2021年 
JST資料番号： Y0789A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 環境を保護し,国内林業を促進するために,国産木材を用いた省エネルギー住宅が推進されている。木造住宅では,接着剤の使用が少なく,有害な揮発性有機化合物(VOCs)の放出の抑制と,木材由来VOCs(主にテルペン)のリラックス効果が期待される。一方,屋内空気中において高濃度のテルペンで頭痛が発生することが報告されている。したがって,適切な濃度を維持するための屋内テルペンの放出挙動を理解する必要があるが,放出メカニズムが樹種,産地,乾燥法,含水量等によって影響を受けるため複雑である。したがって,本研究では,各木材の樹種と産地毎のVOC放出特性を調べるために,小型チャンバ試験を行った。また,実際の屋内環境におけるVOC放出を検証するために,木造住宅内において現地測定調査を行った。その結果,たとえ同じ樹種であっても,放出挙動は産地によって異なる。また,実際の木造住宅におけるテルペンの濃度は夏に高く,そして換気と室体積に依存する。窓閉鎖環境において,屋内のテルペン濃度に及ぼす温度の影響は,成分の揮発性に起因する可能性がある。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *テルペノイド ,  *木造住宅 ,  *揮発性有機化合物 ,  木材 ,  濃度 ,  放出 ,  心理効果 ,  *室内空気 ,  濃度測定 ,  揮発性 ,  換気 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  GC-MS分析 ,  地域差 ,  スギ ,  ヒノキ ,  マツ属
準シソーラス用語： リラックス効果 ,  樹種 ,  小型チャンバ法

分類 (1件)： 建築環境一般  (RB02010T)

引用文献 (2件)：

• Lohr, V.I., et al. (1996) : Interior plants may improve worker productivity and reduce stress in a windowless environment, Journal of environmental Horticulture, 14(2), 97-100
• 斎藤育江ほか(2011):近年の室内空気汚染問題について:未規制物質による健康リスク,日本リスク研究学会誌,21(2),91-100

タイトルに関連する用語 (4件)： 木質 ,  住宅 ,  テルペン類 ,  影響要因