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J-GLOBAL ID：202102233625023320   整理番号：21A0139586

可視光を紫外光に変換する光アップコンバージョン

Photon upconversion from visible light to ultraviolet light

著者 (2件)： 村上陽一 (東京工大) ,  村上陽一 (JST-さきがけ)
資料名： 光化学  (Photochemistry)
巻： 51  号： 3  ページ： 138-145  発行年： 2020年12月18日 
JST資料番号： L1031A  ISSN： 0913-4689  CODEN： KOKAEQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本レビューでは,三重項-三重項消滅(TTA)に基づく可視-紫外(UV)光子アップコンバージョン(UC)のいくつかの側面を紹介し,議論した。UV-UCはより高いエネルギー三重項状態を使用するので,それらは可視から可視のUCと比較して光分解が起こりやすい傾向がある。最初に,UV-UCのバックグラウンド,有用性,および研究状況を説明し,次に,以前に報告したUV-UC試料システムにおける低光安定性のいくつかの例を,イオン液体中で実施した可視-可視UCの安定性と対比して提示した。340nmより短い波長のUV-UCに関する著者らの最近の知見を示し,議論した。それらに基づいて,試料の光安定性を改善するためのいくつかの一般的ガイドラインを提案した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *三重項-三重項消滅 ,  周波数逓倍 ,  光分解 ,  *安定性 ,  イオン液体 ,  *溶媒効果 ,  可視光 ,  紫外線 ,  *光ルミネセンス ,  パラジウム錯体 ,  量子効率 ,  光劣化 ,  フロンティア軌道 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族化合物 ,  酸素複素環化合物 ,  大環状化合物 ,  架橋化合物 ,  脂肪族ケトン ,  ジケトン ,  芳香族縮合炭化水素
準シソーラス用語： アップコンバージョン ,  *アップコンバージョンルミネセンス ,  *光安定性

分類 (1件)： 有機化合物のルミネセンス  (BM08094A)

物質索引 (7件)： 2,5-ジフェニルオキサゾール ,  2,6-ジ-tert-ブチルナフタレン ,  Bmim・NTf2 ,  テトラフェニルポルフィリン ,  ビアセチル ,  ペリレン ,  2-クロロ-10-ブチル-9H-アクリジン-9(10H)-オン

引用文献 (50件)：

• C.A. Parker and C.G. Hatchard, Proc. Chem. Soc., 386(1962)
• P. E. Keivanidis, S. Baluschev, T. Miteva, G. Nelles, U. Scherf, A. Yasuda and G. Wegner, Adv. Mater., 15, 2095 (2003).
• D. V. Kozlov and F. N. Castellano, Chem. Commun., 2860 (2004).
• S. Baluschev, P. E. Keivanidis, G. Wegner, J. Jacob, A. C. Grimsdale, K. Müllen, T. Miteva, A. Yasuda and G. Nelles, Appl. Phys. Lett., 86, 061904 (2005).
• R. R. Islangulov, D. V. Kozlov and F. N. Castellano, Chem. Commun., 3776 (2005).

タイトルに関連する用語 (3件)： 可視光 ,  紫外光 ,  光アップコンバージョン