抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水資源の逼迫を表せる適当な物理量がないため,全球規模の水資源評価には水逼迫指標が用いられてきた.これまで最もよく用いられてきたのは取水水資源比(Withdrawal to Availability;WTA)と一人当たり水資源量(Availability per Capita;APC)である.WTAは年水資源量に対する年取水量の割合で,経験的に0.2および0.4を上回ると水逼迫と判定される.APCは一人当たりの年水資源量で,やはり経験的に1700m
3/year/personおよび1000m
3/year/personを下回ると水逼迫と判定される.どちらも世界的に広く受け入れられているが,これらの閾値の根拠が示されたことはなかった.そこで,最新鋭の全球水資源モデルH08を利用した水循環と水利用の詳細な全球シミュレーションを行い,WTAとAPCの閾値がどのような水資源の状態を表しているのか精査した.本報告は2018年にWater Resources Research誌に出版された論文の抜粋である.(著者抄録)