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J-GLOBAL ID：202102252418196266   整理番号：21A0062217

水質解析におけるデータ同化性能に水質モデルの再現性が及ぼす影響

IMPACT OF BIOGEOCHEMICAL MODEL SKILL ON DATA ASSIMILATION PERFORMANCE IN WATER QUALITY ANALYSIS

著者 (3件)： 入江政安 (大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻) ,  井上凌 (大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻) ,  岡田輝久 (電力中央研究所 環境科学研究所 水域環境領域)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1009-I_1014(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 流れと水質の時空間変動の大きい沿岸域での水環境解析においてデータ同化を利用する研究はいまだ限られ,多くの課題が残されている.本検討では,水質モデルの再現性がデータ同化の性能に及ぼす影響を明らかにするため,再現性の異なる2つの水質モデルを海洋モデルRegional Ocean Modeling System(ROMS)に接続し,4次元変分法モジュールを再構築した上で,大阪湾において水質項目のデータ同化を実施した.その結果,水質モデルの再現性の差は,クロロフィル濃度分布では,観測データ近傍ではたかだか1.5日程度で解消されるが,12時間の短い同化ウィンドウとはいえ,その間の時間変化や,同化地点から遠方の領域にはモデルの低再現性の影響が現れやすいことを示した.さらに,同時に修正されたモデルパラメータの値を用いて,今回の実験中の同化システムの応答について解析した.(著者抄録)

シソーラス用語： *データ同化 ,  変分法 ,  四次元 ,  海洋モデル ,  モデル ,  *湾 ,  クロロフィル ,  植物プランクトン ,  *環境モデル ,  水質 ,  水質管理 ,  沿岸 ,  再現性 ,  水質モデル ,  *大阪湾 ,  地球化学モデル ,  管理
準シソーラス用語： 四次元データ同化 ,  四次元変分法

著者キーワード (6件)： data assimilation ,  4DVar ,  biogeochemical model ,  Osaka Bay ,  phytoplankton ,  chlorophyll

分類 (1件)： 水質管理  (SB02050M)

引用文献 (8件)：

• 1) 水産庁瀬戸内海漁業調整事務所:瀬戸内海の赤潮,https://www.jfa.maff.go.jp/setouti/akasio/(参照:2020年6月1日).
• 2) 紫加田知幸・櫻田清成・城本祐助・生地暢・吉田誠・大和田紘一:八代海における植物プランクトンの増殖に与える水温,塩分および光強度の影響,日本水産学会誌,Vol. 76(1),pp. 43-45,2010.
• 3) 多田邦尚・山本圭吾・西川哲也・山田真知子・樽谷賢治・一見和彦・山口一岩:大阪湾の植物プラクトンの季節・経年変動とその要因(その2),大阪湾圏域の海域環境再生・創造に関する研究助成事業成果発表会,2010.
• 4) 岡田輝久,入江政安,藤井裕司,西田修三:4次元変分法による内湾のクロロフィル鉛直分布のデータ同化に関する検討,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 71,No. 2,pp. I_1297-I_1302,2015.
• 5) Haidvogel, D. B., Arango, H. G., Hedstrom, K., Beckmann, A., Malanotte-Rizzoli, P. and Shchepetkin, A. F. : Model evaluation experiments in the North Atlantic Basin: Simulations in nonlinear terrain-following coordinates, Dyn. Atmos. Oceans, Vol. 32, pp. 239-281, 2000.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水質 ,  解析 ,  データ同化 ,  水質モデル ,  再現性