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J-GLOBAL ID：202102255018100238   整理番号：21A0062067

博多湾で生じる副振動とそれによる浸水被害の可能性に関する研究

ANNALYSIS OF SEICH IN THE HAKATA BAY AND THEIR FLOODING RISK ON THE COASTAL LAND AREA

著者 (5件)： 新見将輝 (九州大学大学院工学研究院) ,  中川康之 ((独)港湾空港技術研究所 沿岸環境研究領域 沿岸土砂管理研究グループ) ,  井手喜彦 (九州大学 九州大学大学院工学研究院) ,  山城賢 (九州大学 九州大学大学院工学研究院) ,  橋本典明 (九州大学 九州大学大学院工学研究院)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_55-I_60(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2019年3月に博多湾奥の沿岸部で浸水被害が発生したという情報をきっかけとして,同時期を含む期間における潮位データの解析を通じて,同湾における副振動の発生とそれによる浸水被害の可能性を検討した.その結果,3月20日22時9分に天文潮位よりも最大20cmの水位上昇を記録しており,また潮位偏差の時系列データを対象としたスペクトル解析を通じて,博多湾において副振動が発生していたことを確認した.さらに,博多湾内の感潮河川における水位データについても解析した結果,湾内の副振動を原因とする30cm以上の水位上昇が生じていたことを確認した.したがって,大潮満潮と副振動の発生が重なった場合,博多湾沿岸部での浸水被害の発生の要因のひとつとして,湾内水の副振動にも十分に注意する必要があると結論付けた.(著者抄録)

シソーラス用語： *湾 ,  *セイシュ ,  *浸水 ,  潮位 ,  水位上昇 ,  スペクトル解析 ,  感潮河川 ,  水位 ,  統計量 ,  データ解析
準シソーラス用語： 河川水位 ,  潮位偏差 ,  博多湾

著者キーワード (5件)： Hakata Bay ,  secondary undulation ,  ABIKI ,  inundation ,  tidal river

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (9件)：

• 1) 日比谷紀之・梶浦欣二郎 : 長崎湾におけるあびき現象(湾内の大規模なセイシュ)の発生機構,日本海洋学会誌,Vol. 38,No. 3,pp. 172-182,1982.
• 2) 松尾俊平・浅野敏之 : 九州東シナ海沿岸で副振動災害を引き起こす気象津波の広域伝搬に関する数値解析,土木学会論文集,Vol. B2-71,No. 2,pp. I_133-I_133, 2015.
• 3) 柿沼太郎・浅野敏之・井上太介・山城徹・安田健二 : 上甑島浦内湾における2009年2月潮位副振動の被害調査,土木学会論文集,Vol. B2-65,No. 1,pp. 1391-1395,2009.
• 4) 小田巻実・桑木野文・今西孚士・福島繁樹・松島弘・西田浩志・鈴木英一・石井操・伊東清寿 : 1991年台風19号によるたか潮と副振動-水路部所管検潮所の記録-,水路部研究報告,第29号,pp. 65-85,1993.
• 5) 国土交通省 : 気象庁気象観測データ,https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html,参照2020-04-15.

タイトルに関連する用語 (4件)： 博多湾 ,  浸水被害 ,  可能性 ,  研究