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J-GLOBAL ID：202102255220006921   整理番号：21A0191547

日高観測井の珪藻化石群集に基づく埼玉県日高台地地下における海成更新統の認定と層序対比

Recognition and stratigraphic correlation of marine Pleistocene deposits beneath the Hidaka Upland based on diatom assemblages in the Hidaka Observation Well, Saitama Prefecture, Japan

著者 (3件)： 納谷友規 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門) ,  長井雅史 (防災科学技術研究所 火山防災研究部門) ,  小村健太朗 (防災科学技術研究所 地震津波防災研究部門)
資料名： 地質調査研究報告  (Bulletin of the Geological Survey of Japan)
巻： 71  号： 5  ページ： 463-472(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0341B  ISSN： 1346-4272  CODEN： CCKHA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 関東平野西部の日高台地地下における海成更新統の有無を明らかにすることを目的として,防災科学研究所が設置した日高観測井(掘削長1832.0m)の深度550m以浅のカッティングス試料に含まれる珪藻化石群集を分析した.珪藻化石は深度130~200mの区間のカッティングス試料から産出した.珪藻化石が産出したすべての試料において,海~汽水生種が卓越することから,これらの区間は浅海成層を含むことが示唆される.関東平野において1.45~0.7Maの年代指標となる珪藻化石Lancineis rectilatusは産出しないことから,日高観測井の海成層は川島コア(日高観測井の北東約14kmに位置する掘削長600mのボーリングコア)におけるL.rectilatus産出区間帯よりも下位に対比され,加治丘陵に分布する下部更新統仏子層に対比される.(著者抄録)

シソーラス用語： *埼玉県 ,  *更新世 ,  地層対比 ,  *珪藻類 ,  化石群集 ,  試錐コア ,  浅海成相 ,  *生層序

著者キーワード (7件)： Kanto Plain ,  Deep observation well ,  Japan ,  cuttings ,  Pliocene ,  Pleistocene ,  diatoms

分類 (1件)： 第四紀  (DE02070C)

引用文献 (29件)：

• 千葉 崇・澤井祐紀(2014) 環境指標種群の再検討と更新. Diatom, 30, 17-30. 10.11464/diatom.30.17
• 千代延俊・佐藤時幸・石川憲一・山崎 誠( 2007) 東京都中央部に掘削された温泉井の最上部新生界石灰質ナンノ化石層序.地質学雑誌,113, 223-232. 10.5575/geosoc.113.223
• 堀口万吉・角田史雄・清水康守・駒井 潔・坂東尋子・ 栗原陽子(1977) 関東平野西部入間川沿いに発達する仏子粘土層の再検討.埼玉大学教養部紀要(自然科学),no.13,93-98.
• Hasle, G.R. (1977) Morphology and taxonomy of Actinocyclus normanii f. subsalsa (Bacillariophyceae). Phycologia, 16, 321-328. 10.2216/i0031-8884-16-3-321.1
• 林 広樹・堀内誠示・高橋雅紀・笠原敬司( 2004) 関東平野地下に分布する新第三系の層序と対比.石油技術協会誌,69, 404-416. 10.3720/japt.69.404

タイトルに関連する用語 (9件)： 観測井 ,  珪藻化石 ,  群集 ,  埼玉 ,  台地 ,  地下 ,  更新統 ,  認定 ,  層序対比