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J-GLOBAL ID：202102267512508136   整理番号：21A0062116

沿岸市街地模型を用いた津波・高潮浸水実験と解析

EXPERIMENTAL STUDY OF TSUNAMI AND STORM SURGE INUNDATION USING COASTAL CITY MODEL

著者 (6件)： 福井信気 (京都大学 大学院工学研究科) ,  森信人 (京都大学 防災研究所) ,  CHANG Che-Wei (京都大学 防災研究所) ,  千田優 (港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ) ,  安田誠宏 (関西大学 環境都市工学部) ,  山本剛士 (関西大学 大学院理工学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_373-I_378(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波や高潮の浸水想定では,10m以下の高解像度地形を用いて浸水計算が行われることが多い.しかし支配方程式は非線形長波モデルを用いることが多く,市街地の局所的な浸水過程に対する長波近似仮定の適用と数値計算モデルによる陸上での計算精度に議論の余地がある.陸上を対象とした浸水計算の精度検証には,市街地模型実験で得た水位や流速の点情報が使用されるが,陸上の流速と浸水範囲の面情報を同時計測した例は無い.そこで市街地を遡上する津波・高潮の浸水範囲や流速を時空間的に計測し,その特性を解析した.波が建物に到達する際には反射する・形状に沿って回り込む・建物を越流する3パターンの流れが発生し,越流しない場合は流れの向きに,越流する場合は流速の大きさに影響を与えることが分かった.また,建物高さや建物密集度が流速場に大きく影響することを示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  高潮 ,  *浸水 ,  水位 ,  水害 ,  *予測 ,  市街地 ,  *遡上 ,  解析 ,  流速 ,  反射 ,  旋回流 ,  越流 ,  流れ場 ,  建築密度 ,  和歌山県 ,  モデル ,  水理模型試験
準シソーラス用語： 浸水深 ,  津波解析 ,  浸水域 ,  建物高さ ,  市町村 ,  水理模型実験

著者キーワード (6件)： tsunami ,  storm surge ,  inundation experiment ,  coastal city model ,  velocity ,  buildings

分類 (6件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  流体波  (RC10013M) ,  水理学一般,水理実験  (RC10011E) ,  洪水対策  (RC12040I) ,  災害・防災一般  (RA02010Q) ,  都市問題,都市防災  (RD01030O)

引用文献 (12件)：

• 1) 国土交通省水管理局・国土保全局海岸室,国土交通省国土技術政策総合研究所河川研究部海岸研究室:津波浸水想定の設定の手引き Ver 2.10, 78p., 2019.
• 2) 農林水産省農村振興局整備部防災課他:高潮浸水想定区域図作成の手引き Ver 1.10, 63p., 2015
• 3) 小谷美佐,今村文彦,首藤伸夫:GISを利用した津波遡上計算と被害推定法,海岸工学論文集,第45巻,pp. 356-360,1998.
• 4) 大石裕介,今村文彦,菅原大助,古村孝志:津波解析における信頼性の高い市街地浸水モデルに関するスパコンを用いた検討. 土木学会論文集 B2 (海岸工学),Vol. 72,No. 2,pp. I_409-I_414,2016.
• 5) Goto, C., Ogawa, Y., Shuto, N., and Imamura, F. : IUGG/IOC time project: Numerical method of tsunami simulation with the leap-frog scheme., Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO, manuals and gudes, 35, p. 126, 1997.

タイトルに関連する用語 (8件)： 沿岸 ,  市街地 ,  模型 ,  津波 ,  高潮 ,  浸水 ,  実験 ,  解析