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J-GLOBAL ID:202102269223391987   整理番号:21A0328202

鉄道車両に用いる着雪シミュレータの開発(その1)-実験による着雪発達条件の検討-

Development of snow accretion simulator for railway vehicles (Part 1)-Examination of snow accretion development conditions by basic experiments-
著者 (6件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 79-95  発行年: 2021年01月15日 
JST資料番号: G0017A  ISSN: 0373-1006  CODEN: SPYOA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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冬季に積雪地域を走行する鉄道車両には着雪が成長し,これが落雪することで地上設備の破損などの被害が発生することがある.被害低減を目的とした着雪抑制方法を検討するため,数値シミュレーションで着雪状況を再現することが求められている.しかし,着雪状況を計算可能なシミュレータに反映する着雪の発達条件は明らかになっていない.そこで本研究では,立方体模型を風洞装置内に設置し,気温-2°C,風速2.5~10ms-1の条件で人工雪を降雪させて2種類の実験を実施した.一つは模型周囲の空気流と飛雪粒子の挙動を調べるための粒子画像流速測定実験,もう一つは風速や模型の回転角が着雪形状へ与える影響を調べるための着雪実験である.粒子画像流速測定法により,空気流は模型近傍で減速して方向を変えるが,飛雪粒子は風向に沿って減速せずに着雪表面に衝突し,衝突後,跳ね返った飛雪粒子は着雪表面に沿って流れることがわかった.また,着雪実験により,模型を回転させても風向と着雪表面のなす角度が風速毎にほぼ一定となることがわかった.十分に発達した着雪表面へ飛雪粒子が衝突した場合,衝突後の雪粒子は着雪表面に沿って流れると仮定して分析した結果,飛雪粒子の着雪表面の接線方向成分の速度は,風速が変わってもほぼ一定の値をとることがわかった.(著者抄録)
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分類 (2件):
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雪氷学  ,  鉄道車両・鉄道車両工業一般 
引用文献 (32件):
  • 秋庭賢二,北川弘光,尾関俊浩,香川英司(1997):札幌圏における鉄道への雪害状況と対策.寒地技術論文・報告集,13,162-169.
  • 飯倉茂弘,河島克久,遠藤徹,藤井俊茂(2002):画像を用いた車両床下の着氷雪量の評価.鉄道総研報告,16(8),47-52.
  • 飯倉茂弘,河島克久,遠藤徹,鎌田慈,宍戸真也,藤井俊茂(2007):台車側面の着氷雪量計測システムの開発.鉄道総研報告,21(1),19-24.
  • 石坂雅昭(1995):雲粒付雪片の落下速度について.雪氷,57(3),229-238.
  • 上之和人,江口譲,西原崇,杉本聡一郎,松宮央登(2015):融解過程を考慮した電線着雪・落雪モデルの開発.電力中央研究所研究報告,N15001,29pp.
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