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J-GLOBAL ID：202102286603408622   整理番号：21A0062241

植物の遷移戦略を踏まえた順応的管理に向けた海浜植生の将来消失予測

A PREDICTON OF FUTURE DISAPPEARANCE OF BEACH VEGETATION FOR ADAPTIVE MANAGEMENT BASED ON PLANT TRANSISION STRATEGY

著者 (3件)： 宇野宏司 (神戸市立工業高等専門学校 都市工学科) ,  木元崚 (神戸市立工業高等専門学校専攻科 都市工学専攻) ,  柿木哲哉 (神戸市立工業高等専門学校 都市工学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1153-I_1158(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在,世界中で地球温暖化に伴う海面上昇による沿岸環境の変化が懸念されており,それに伴う影響として,砂浜だけでなくそこに生息する植生の消失が考えられる.本研究では,日本全国の海浜植生を対象に,GISを用いてそこに生息する植生の海面上昇による将来消失予測を行い,海面上昇と植生消失面積の関係を明らかにし,海面上昇量に応じた生育可能面積について検討を行った. 抽出された4種類の希少種については,海面上昇による消失リスクそのものは小さいことがわかった.一方,普遍種については,コバノミツバツツジ-アカマツ群は消失率がかなり小さいのに対し,抽水植物ヨシに関しては海面上昇量1mの上昇で現在の海浜域に分布するうちの約3割が消失する可能性があることがわかった.また,海面上昇の各段階で生息域の増減を繰り返しながらも最終的には減少することがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *海浜 ,  *植生 ,  海面上昇 ,  個体群 ,  地球温暖化 ,  生態遷移 ,  環境管理 ,  沿岸 ,  地理情報システム ,  生息場所 ,  水生植物
準シソーラス用語： 海浜植生 ,  希少種 ,  *順応的管理 ,  *植生消失

著者キーワード (4件)： beach plant ,  sea level rise ,  rare species ,  global warming

分類 (2件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (15件)：

• 1) 有働恵子,武田百合子,吉田惇,真野明 : 最新の海面水位予測データを用いた海面上昇による全国砂浜侵食量の将来予測, 土木学会論文集G(環境),vol. 69,No. 5,pp. I_239-I_247.,2013.
• 2) IPCC WG1 : Climate Change - The IPCC Scientific Assessment, Cambridge University Press, 365p., 1990.
• 3) 三村信男,幾世橋慎,井上馨子 : 砂浜に対する海面上昇の影響評価, 海岸工学論文集,第40巻,pp. 1046-1050,1993.
• 4) 三村信男,井上馨子,幾世橋慎,泉宮尊司,信岡尚道:砂浜に対する海面上昇の影響評価(2)予測モデルの妥当性の検証と全国規模の評価,海岸工学論文集,第41巻,pp. 1161-1162,1994.
• 5) 京丹後市デジタルミュージアムC77平海岸海浜植物群自生地https://www.city.kyotango.lg.jp/top/kanko_bunka_sports/bunkazai/3/3/4863.html(2020.05.05閲覧)

タイトルに関連する用語 (8件)： 植物 ,  遷移 ,  戦略 ,  順応的管理 ,  海浜 ,  植生 ,  将来 ,  予測