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J-GLOBAL ID:202102287128891142   整理番号:21A1358832

異形成を伴う結腸固着性鋸歯状腺腫/ポリープにおけるYAP活性化に対するClostridium perfringensエンテロトキシンの役割【JST・京大機械翻訳】

Role of Clostridium perfringens Enterotoxin on YAP Activation in Colonic Sessile Serrated Adenoma/Polyps with Dysplasia
著者 (14件):
資料名:
巻: 21  号: 11  ページ: 3840  発行年: 2020年 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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異形成(SSA/P-D)を伴うセッスル鋸歯状腺腫/ポリープは,細胞異形成を伴うSSA/Pであり,結腸発癌への進行のより高いリスクを有する。以前に,Clostridium perfringensエンテロトキシン(CPE)によるタイトジャンクション障害が口腔扁平上皮癌における転写共活性化因子yes関連蛋白質(YAP)の活性化を誘導することを報告した。ここでは,CPEがYAPを活性化し,SSA/Pの悪性進行を促進するかを検討した。E-カドヘリン発現は,正常粘膜,SSA/P,または管状腺腫(TA)より調べたSSA/P-Dの12症例で低かった。さらに,クローディン-4(CLDN4)の細胞内移行とYAPの核移行が観察された。CPE遺伝子はSSA/P-D病変から抽出したDNAで検出されたが,SSA/PまたはTAでは検出できなかった。低用量CPEによるラット腸上皮細胞系IEC6の処理は細胞質膜へのCLDN4の細胞内移行をもたらした。細胞質CLDN4は,PDZ結合モチーフ,帯状オクルディン(ZO)-1,大きな腫瘍抑制因子および哺乳類Ste20様と転写共活性化剤との共沈を示した。さらに,CPE処理下でZO-2と共沈殿したYAPはYAPリン酸化と核移行の減少をもたらした。YAP活性化は,核TEAドメインファミリーメンバーレベルの増加,サイクリンD1の発現,カタツムリ,ビメンチン,CD44,NSおよびEカドヘリンレベルの低下を促進し,これにより幹細胞性および上皮間葉転換(EMT)を誘導した。CLDN4の取り込みによるHippo複合体は安定性を増加させた。低用量CPE処理において,BRAFV600E遺伝子変異を有するHT29細胞は,増殖の増加,浸潤能の増強,幹細胞性,およびEMT表現型を誘導したが,KRASG13D遺伝子変異を有するHCT116細胞はそのような変化を示さなかった。10の結腸直腸癌の検査において,CPE(+)とBRAF突然変異(+)症例において,EMTと幹細胞性の増加が観察された。これらの知見は,C.perfringensがYAP活性化を介してSSA/P-Dの悪性形質転換を増強することを示唆する。著者らの知見は,プロバイオティクスまたは抗生物質を用いた腸内フローラの制御の重要性をさらに強調する。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
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腫ようの化学・生化学・病理学 
引用文献 (60件):
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  • Erichsen, R.; Baron, J.A.; Hamilton-Dutoit, S.J.; Snover, D.C.; Torlakovic, E.E.; Pedersen, L.; Froslev, T.; Vyberg, M.; Hamilton, S.R.; Sorensen, H.T. Increased Risk of Colorectal Cancer Development among Patients with Serrated Polyps. Gastroenterology 2016, 150, 895C902.e5.
  • Caarballal, S.; Rodriguez-Alcalde, D.; Moreira, L.; Hernandez, L.; Rodriguez, L.; Rodriguez-Moranta, F.; Gonzalo, V.; Bujanda, L.; Bessa, X.; Poves, C.; et al. Colorectal cancer risk factors in patients with serrated polyposis syndrome: A large multicentre study. Gut 2016, 65, 1829-1837.
  • Murakami, T.; Sakamoto, N.; Ritsuno, H.; Shibuya, T.; Osada, T.; Mitomi, H.; Yao, T.; Watanabe, S. Distinct endoscopic characteristics of sessile serrated adenoma/polyp with and without dysplasia/carcinoma. Gastrointes. Endos. 2017, 85, 590-600.
  • Burgess, N.G.; Pellise, M.; Nanda, K.S.; Hourigan, L.F.; Zanati, S.A.; Brown, G.J.; Singh, R.; Williams, S.J.; Raftopoulos, S.C.; Ormonde, D.; et al. Clinical and endoscopic predictors of cytological dysplasia or cancer in a prospective multicentre study of large sessile serrated adenomas/polyps. Gut 2016, 65, 437-446.
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