抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生徒が教科書の内容を理解し,関心を持って探求活動を行える理科授業を開発する目的で,高知の中学校における化学と地球科学分野の内容に焦点を当てた授業改善のためのガイドラインを提案した。中学校の授業で,生徒がどこに何故つまずくのか。その理由を知るために,「全国学力・学習状況調査」「高知県学力定着調査」および「公立高校入学試験」の結果の分析を参考に,学年および学習内容の4領域(物理学,化学,生物学,地球科学)の教科書の単元に沿ってつまずきの箇所と原因を集計した。解析結果に基づいて,正答率が低くて改善が必要な問題を集め,同一単元で何度も生じている課題を,学年と教科書単元に沿ってまとめた。まとめられた材料に基づいて,化学と地球科学分野に焦点を当てて,実験と授業開発の方法を検討した。授業改善の内容を中学校の授業で実践した。生徒の反応と行動に基づき,授業開発方法の改善がなされた。著者らの授業改善は,単元の授業時数に1時間プラスするか,通常の授業時間の実験内容や展開方法を工夫したものである。授業実践の記録は,授業の創意工夫や注意事項とともにまとめられた。生徒のつまずき箇所に焦点を当てた理科授業のための教材および補助実験の開発は,理科教科書の単元の理解を促進するための,問題解決型授業の改善提案として効果的であった。(翻訳著者抄録)