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J-GLOBAL ID：202202281317282759   整理番号：22A1978794

1073KにおけるFe-20Cr-35Ni(at%)合金の水蒸気酸化挙動に及ぼすW添加の影響

The Effect of Tungsten Addition on Steam Oxidation Behavior of the Fe-20Cr-35Ni (at%) Alloy at 1073 K

著者 (2件)： 小川原魁人 (東京工業大学 物質理工学院 材料系) ,  上田光敏 (東京工業大学 物質理工学院 材料系)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 86  号： 7  ページ： 121-130(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,1073KでのFe-20Cr-35Ni(at%)合金の水蒸気酸化挙動に及ぼすタングステン添加の影響に焦点を当てた。W添加Fe-20Cr-35Ni(at%)合金の水蒸気酸化試験をAr-15%H₂O混合ガス中で1073Kにおいて604.8ksまで行った。合金の耐酸化性は,合金へのWの添加によって改善された。水蒸気酸化挙動に及ぼすWの2つの効果,すなわち固溶体の効果と析出の影響がある。合金中のタングステンは酸化中の内部酸化ゾーン(IOZ)のマトリックス中のNi-W合金として豊富である。IOZ中のNi-W合金は酸素の拡散障壁として作用し,連続的Cr₂O₃層を促進する。一方,合金中に析出したFe₂Wは酸化中に分解し,IOZ中にFeCr₂O₄とCrWO₄を形成するための合金元素を提供し,連続的なCr₂O₃層形成をもたらした。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *耐熱鋼 ,  クロム含有合金 ,  ニッケル含有合金 ,  タングステン添加合金 ,  合金設計 ,  超臨界圧 ,  *耐食性 ,  酸化 ,  微細構造 ,  固溶体硬化 ,  析出物 ,  内部酸化 ,  拡散障壁 ,  酸化膜
準シソーラス用語： 合金開発 ,  超超臨界圧 ,  高温耐食性 ,  水蒸気酸化 ,  *微細組織

著者キーワード (10件)： 蒸気酸化 ,  鉄-クロム-ニッケル基合金 ,  タングステン ,  固溶体 ,  析出物 ,  蒸気酸化 ,  鉄-クロム-ニッケル基合金 ,  タングステン ,  固溶体 ,  析出物

分類 (2件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (22件)：

• 1) A. Iseda, H. Semba, H. Okada, T. Hamaguchi, H. Hirata, S. Kurihara, J. Higuchi and K. Tanaka: The Thermal and Nuclear Power Generation Convention Collected Works 13 (2017) 35-42.
• 2) H. Semba, H. Okada, T. Hamaguchi, S. Ishikawa and M. Yoshizawa: Shinnittetsu Sumikin Giho 397 (2013) 71-77.
• 3) Y. Noguchi, M. Miyahara, H. Okada, M. Igarashi and K. Ogawa: J. Soc. Mater. Sci., Japan 57 (2008) 569-575. doi:10.2472/jsms.57.569
• 4) K. Nomura, K. Kubushiro, H. Nakagawa and Y. Murata: J. Japan Inst. Met. Mater. 79 (2015) 348-355. doi:10.2320/jinstmet.J2015015
• 5) M. Takeyama: Mater. Sci. Forum 539-543 (2007) 3012-3017. doi:10.4028/www.scientific.net/MSF.539-543.3012

タイトルに関連する用語 (4件)： Fe ,  合金 ,  水蒸気 ,  酸化挙動