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J-GLOBAL ID:202202283245975985   整理番号:22A1077457

古典的イジングハミルトニアンの低エネルギー状態に対する量子的発想の探索手法

Quantum-inspired Search Method for Low-energy States of Classical Ising Hamiltonians
著者 (9件):
資料名:
巻: 91  号:ページ: 044005.1-044005.11  発行年: 2022年04月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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二体完全連結ランダムイジング相互作用とランダム局所縦磁場からなる古典ハミルトニアンの低エネルギー状態を探索するための量子にヒントを得た数値計算法を開発した。この方法では,元のイジングハミルトニアンと交わらない無限小の量子相互作用を導入し,クリロフ部分空間法の考え方に沿って直積状態の生成と切断を繰り返し,元の古典イジングハミルトニアンの低エネルギー状態を得ることができる。計算コストは,無限小量子相互作用の形式(1体相互作用や2体相互作用など)と導入する無限小相互作用項の数,考慮する初期状態の違い,反復中に保持する低エネルギー状態によって制御される。ここでは,本手法のデモンストレーションとして,異なるサイトに作用するPauli X演算子の対積とオンサイトPauli X演算子をランダムイジングハミルトニアンに導入し,システムサイズNで反復あたりO(N3)の計算コストとなるようにした。Nが600までのランダムイジングハミルトニアンに対して,120のランダム結合の実現例を考え,それぞれの例について120の最低エネルギー状態を探索した。その結果,ランダムイジングハミルトニアンの基底状態を探索するために,初期状態の違いによる並列化を行い,ここで提案する量子的な手法による解答までの時間は,600までのNに対しておよそN5でスケールすることがわかった。また,ランダムイジングハミルトニアンのアンサンブル平均の基底状態と初励起エネルギー,低エネルギー領域のアンサンブル平均の状態数などの基本的な物理的性質も調べた。(翻訳著者抄録)
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格子理論 
引用文献 (42件):
  • T. Kadowaki and H. Nishimori, Phys. Rev. E 58, 5355 (1998).
  • T. Kadowaki, arXiv:quant-ph/0205020.
  • E. Farhi, J. Goldstone, S. Gutmann, J. Lapan, A. Lundgren, and D. Preda, Science 292, 472 (2001).
  • R. Martoňák, G. E. Santoro, and E. Tosatti, Phys. Rev. E 70, 057701(2004).
  • S. Morita and H. Nishimori, J. Math. Phys. 49, 125210 (2008).
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