抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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回転デトネーションエンジン(RDE)は,デトネーション燃焼による従来の燃焼よりも理論的に高い熱効率のため,次世代航空宇宙推進システムへの応用のために世界中で活発に研究されている。特に,RDEをロケットエンジンに適用した回転デトネーションロケットエンジンは,S-520-31の探査ロケットを用いた世界最初の宇宙実証が2021年7月末に行われたので,多くの注目を集めている。RDEは多くの研究と注目を引きつけてきたが,液体推進剤を用いた実験研究はほとんど行われず,その性能は気体推進剤のように明らかにされていなかった。したがって,本研究では,推進剤としてエタノールと液化亜酸化窒素を用いた二液推進剤円筒回転デトネーションロケット燃焼器を開発し,大気圧下で実験した。このロケット燃焼器は内径40mm,ノズル収縮比1.7,ノズル膨張比9.1,燃焼器底部からノズルスロートまでの最大長さ230mmであった。すべての実験は184~210g/sの質量流量と3.6~5.9のO/Fで行い,最大デトネーション速度1840m/s(理論デトネーション速度の80%),海面での最大推力294N,および海面での最大比推力148sをもたらした。(翻訳著者抄録)