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J-GLOBAL ID：201002278246426539   整理番号：10A0643826

小型玉軸受の電食に関する研究(第3報)-電食が発生する直流電圧の測定-

A Study of Electrical Pitting for Small Ball Bearings (Part 3)-Measurement of the Direct Current Voltage to Which Electrical Pitting Generates-

著者 (4件)： 野口昭治 (東京理大 理工) ,  柿沼慎之右 (東京理大 大学院) ,  和知恭平 (日本アイ・ビー・エム) ,  是永敦 (産業技術総合研 先進製造プロセス研究部門)
資料名： トライボロジスト  (Journal of Japanese Society of Tribologists)
巻： 55  号： 6  ページ： 413-419  発行年： 2010年06月15日 
JST資料番号： F0390A  ISSN： 0915-1168  CODEN： TORAEO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 軸受の外輪と内輪に電位差が生ずると,転動体および軌道面の表面が腐食を起こして軸受の損傷に至る場合があり,この現象を電食と呼んでいる。モータの設計では,モータ各部の電位についてはある程度計算ができるので,軸受(軸とハウジング)に電圧が負荷された際,電食が発生する電圧が分かれば,電食対策や設計変更に有効と考えられる。本研究では,実際に使用されているグリースを封入した小型玉軸受608に直流電圧を印加して500hの耐久試験を行い,電食が発生する電圧を実験的に求めた。これにより得た主な知見を次に示した。1)4種類のグリースを用いた試験で,500hまでに電食が発生する電圧は,1.3~1.5Vであること,2)乾電池程度の電圧であり,インバータノイズの電圧と比較して小さいこと,3)0.2V程度であるが,グリースの基油粘度が高いほど電食が発生する電圧も上昇していること。

シソーラス用語： *玉軸受 ,  *電食 ,  *直流電圧 ,  *電流密度 ,  限界電流 ,  マイクロモータ ,  インバータ ,  グリース ,  グリース潤滑 ,  小型 ,  耐久試験

分類 (2件)： 軸受  (QB01020W) ,  腐食  (WB03030B)

引用文献 (8件)：

• 渡邊朝紀. 転がり軸受の電食. トライボロジスト. 1996, 41, 7, 570
• KOMATSUZAKI, S. Bearing Damage by Electrical Wear and Its Effect on Deterioration of Lubri cating Greases. Journal of the American Society of Lubrication Engineers. 1987, 43, 1, 25
• NTN株式会社. 絶縁軸受メガオーム^<TM>シリーズカタログ・3030/J. 2004
• 野口昭治. 小型玉軸受の電食に関する研究 (第1報)-直流電圧印加時の玉軸受608の電食発生限界電流密度-. トライボロジスト. 2007, 52, 8, 622
• 野口昭治. 小型玉軸受の電食に関する研究 (第2報)-直流電圧における6201, 6203の電食発生電流密度-. トライボロジスト. 2009, 54, 9, 624

タイトルに関連する用語 (4件)： 玉軸受 ,  電食 ,  研究 ,  直流電圧