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J-GLOBAL ID：201702225966061232   整理番号：17A0500635

高温変形・クリープ・超塑性に関する今後の展望

著者 (1件)： 佐藤英一 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 3  ページ： 161-165(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高温における材料の力学的挙動には,拡散が関与するようになり,低応力でも時間に依存する塑性変形(クリープ)が生じるようになる。一方,超塑性は高温変形の一つのモードであるが,特にニアネットシェイプ成形に適した変形モードであり,航空宇宙分野を中心に部材成形への適用が図られてきている。そこで本稿では,特に個別の材料に限定することなく,材料の高温での力学的挙動の物理的基礎と産業界への展開について,最近の進展と今後の展望を述べた。まず,クリープについて,定常クリープ(転位クリープ,拡散クリープ,その中間の粒界すべり),非定常クリープ(実際のクリープ),余寿命評価(破壊試験と非破壊検査法とを併用),およびクリープ疲労(高温応力負荷中の振動などによる高サイクル疲労)について説明した。次に,超塑性について,超塑性変形機構(等軸微細粒組織材料を高温低ひずみ速度で変形,などの特徴3点),超微細粒材料(等軸二相合金),および実用化(超塑性アルミニウム合金)を解説した。

シソーラス用語： *高温変形 ,  *クリープ ,  *超塑性 ,  *機械的性質 ,  near net shape法 ,  物理的水処理 ,  余寿命 ,  破壊試験 ,  非破壊検査 ,  高サイクル疲れ ,  歪速度 ,  等軸組織 ,  超微粒子 ,  二相合金 ,  アルミニウム合金 ,  結晶粒粗大化 ,  転位【結晶】 ,  拡散 ,  動的再結晶
準シソーラス用語： ニヤネットシェイプ ,  拡散クリープ ,  低歪速度引張試験 ,  定常クリープ

著者キーワード (5件)： high temperature deformation ,  creep ,  superplasticity ,  grain boundary ,  dislocation

分類 (1件)： 機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (22件)：

• (1) 超塑性研究会,HP http://superplasticity.jp/.
• (2) Proc. 12^th Int. Conf. Creep and Fracture of Engineering Materials and Structures, The Japan Inst. Metals, (2012).
• (3) Materials Science Forum, 838-839(2016).
• (4) 丸山公一:まてりあ,36(1997), 877-880.
• (5) 佐久間健人:まてりあ,36(1997), 881-884.

タイトルに関連する用語 (4件)： 高温変形 ,  クリープ ,  超塑性 ,  展望