文献

J-GLOBAL ID：201702254999932967   整理番号：17A0002315

積層欠陥エネルギーの異なるFe-Ni系,Fe-Cr-Ni系オーステナイト合金の加工硬化挙動と転位組織の相関

Relationship between Work Hardening Behavior and Dislocation Structure of Fe-Ni and Fe-Cr-Ni System Austenitic Alloys Which Have Different Values of Stacking Fault Energy

著者 (6件)： 古庄千紘 (大同特殊鋼 技開研) ,  高林宏之 (大同特殊鋼 技開研) ,  赤間大地 (九大) ,  赤間大地 (九大 カーボンニュートラル・エネルギー国際研) ,  高木節雄 (九大) ,  高木節雄 (九大 カーボンニュートラル・エネルギー国際研)
資料名： 電気製鋼大同特殊鋼技報  (電気製鋼)
巻： 87  号： 2  ページ： 85-91  発行年： 2016年11月30日 
JST資料番号： F0098A  ISSN： 0011-8389  CODEN： DESEAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 面心立方系金属であるオーステナイト鋼における加工硬化と積層欠陥の間の関係を深く探求することを目的に,積層欠陥エネルギー(SFE)量の異なる合金を用いて系統的な実験を行なった。実験では,SFEの大きさに強い影響を持つNi量が異なる二つの合金Fe-42NiとFe-18Cr-14Niを用いた。これらの合金サンプルについて,金属組織観察および引張試験を行ない,さらにX線回折,電子後方散乱回折および透過型電子顕微鏡による加工誘起変態,局所歪および転位組織の解析を実施した。これらの実験から,高いSFEのFe-42Niでは加工硬化率が低いことを確認し,特に公称歪0.10位上では急激に低下することを見出した。この原因として高いSFEが交差滑りを容易にさせていると推察した。

シソーラス用語： *鉄合金 ,  ニッケル含有合金 ,  クロム含有合金 ,  *積層欠陥エネルギー ,  オーステナイト鋼 ,  *加工硬化 ,  結晶構造 ,  交差滑り
準シソーラス用語： 転位構造

分類 (2件)： 機械的性質  (WB02030U) ,  金属の格子欠陥  (BK12030F)

引用文献 (9件)：

• 吉武睦海,土山聡宏,高木節雄:鉄と鋼, 98(2012), 6, 9.
• L. Remy and A. Pineau: Mater. Sci. Eng., 28(1977), 99.
• C. G. Rhodes and A. W. Thomson: Metall. Trans. A, 8A (1977), 1901.
• M. Ojima, Y. Adach, Y. Tomota, Y. Katada, Y. Kaneko, K. Kuroda and H. Saka: Steel Research Int., 80(2009), 477.
• R. E. Schramm and R. P. Reed: Metall. Trans. A, 6A (1975), 1345.

タイトルに関連する用語 (11件)： 積層欠陥エネルギー ,  Fe ,  Ni ,  Cr ,  オーステナイト ,  合金 ,  加工硬化 ,  挙動 ,  転位 ,  組織 ,  相関