抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現状では地震予知は困難であるという見方が一般社会に浸透した一方で,民間の地震予知サービスの「当たり外れ」について見当違いの評価が出回っている。過去の地震活動に基づいて,一定期間内に一定規模以上の地震が発生する確率を求めることを「地震予測」と言う。ここでは,多くの人に日本の地震活動と地震予測に対する相場観を養って貰うことを目的として,地震予測の実験を行った。2013年~2015年の活動をもとに,都道府県別に2016年前半に震度4以上が発生する確率を求めた。確率が70%以上を警報の閾値とすると,2回分の3か月予報では,適中率が71%,予知率が29%となった。結果として,普段の活動に基づく適中率は十分に高いものであることが判明した。一方,予知率が低くなった理由は2016年熊本地震によるものであり,普段の地震活動度が低い地域ではこうした予測の難しいことも判った。