抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿の目的は,人間とシステムが関係を構築する際の要因を明らかにし,この関係に基づくインタラクションの設計論を考察することである。具体的にはまず,我々がこれまで行ってきた,人間とシステムとの間に関係を構築するための設計手法に関する研究を紹介する。それらは,エージェントが環境内にあるさまざまなメディアを移動しながら人間と関係を構築する手法(ITACOシステム),ロボットと人間が同調的な身体動作をとおして関係を構築する手法(共創対話),三者間の社会的なダイナミクスにより関係が構築される研究(ロボットの社会性),および,人間がロボットの身体動作を模倣することによって関係が連続的に他者へ伝播していくというRobotMemeに関する研究である。これらの研究事例を概観することにより,人間とシステムが関係を構築する際に重要となるいくつかの要因が明らかとなる。さらに,システムと関係を構築することが人間の認知システムに影響を与えていることが明らかとなる。この2点から,関係に基づくインタラクションの設計論について考察する。(著者抄録)