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J-GLOBAL ID：201502220990641412   整理番号：15A0955225

薬用植物研究の最前線

著者 (1件)： 關光 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 生物工学会誌  (Biotechnology)
巻： 93  号： 7  ページ： 413  発行年： 2015年07月25日 
JST資料番号： G0440B  ISSN： 0919-3758  CODEN： SEKAEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物はさまざまな二次代謝産物を生産し,アミノ酸,糖,核酸などの生存に必須である。これは,植物の一部の属や種が特異的に生産する低分子化合物であり,医薬品,香料,食品添加物原料などに利用されている。植物ゲノム解読によって植物生理学が大いに発展したが,コストがまだ高く,研究室単位では利用されにくい。細胞内でのトランスクリプトの配列を網羅的に解析する「トランスクリプトーム解析」は十分に利用可能になってきている。欧米では複数の研究機関が共同して薬用植物を含む多種の植物トランスクリプトーム解析を実施しデータベースの構築を行う大規模なプロジェクトが進行している。日本でも独立行政法人医薬基盤研究所を中心として薬用植物トランスクリプトームデータの収集が進められている。近年,微生物に植物の有用二次代謝産物の生合成に関する酵素遺伝子群を導入して生合成経路を再構築する「合成生物学」の進展が著しく,これらの植物科学研究から医薬品等への産業化への流れが期待できる。

シソーラス用語： *植物 ,  *二次代謝産物 ,  遺伝学実験技術 ,  解析 ,  生物学 ,  *薬用植物 ,  ゲノム解読 ,  トランスクリプトーム解析 ,  構成的生物学
準シソーラス用語： 合成生物学

分類 (2件)： 物質の代謝  (EH02050Q) ,  酵素生理  (EH02020J)

引用文献 (6件)：

• Afendi, F. M. et al.: Plant Cell Physiol., 53, 1 (2012).
• Xiao, M. et al.: J. Biotechnol., 166, 122 (2013).
• Matasci, N. et al.: GigaScience, 3, 17 (2014).
• http://medicinalplantgenomics.msu.edu
• 河野徳昭:特産種苗,16,87(2013).

タイトルに関連する用語 (2件)： 薬用植物 ,  研究