抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電気自動車の導入量が大きくなる将来には,電力系統の過負荷やピーク需要増加など,電力システムヘの影響が懸念される。これに対して,電気自動車を電力システムの状況に応じて制御可能な充電需要とするスマート充電が検討されている。さらには,充放電可能な分散型蓄電池として電力システムの需給調整やアンシラリサービスに活用させるV2G(Vehicle-to-Grid)も注目を集めている。著者らは,これまでに,事前設定された充電要求を満たす自律分散型のスマート充電制御と,集約蓄電池としてのマネジメントを意識しながらコントロールセンターからの周波数制御指令を発電所と分担させる統合型のV2G制御を設計した。本論文では,電気自動車実車相当の試験装置と車外定置型充電インフラからなるV2Gテストシステムに,電力システムとのスマート充電,V2G制御手法を実装した。ソフトウェアをアレンジできるスマートインターフェースコントローラを採用し,スマートグリッド・ディジタルシミュレータとの双方向通信・制御を可能とする構成としている。制御応答と効率に関する基本的な実験結果からは,定格出力の半分以上の領域では93%程度の効率で,0.5秒以内の応答でのシームレスな充放電制御が可能であることが示された。