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J-GLOBAL ID：201502218304257640   整理番号：15A0896797

バーミキュライトを模擬土壌としたセシウム除染条件の検討

Studies of Cs Docontamination Condition Using Vermiculite as Simulated Soil

著者 (5件)： 吉田昂平 (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  JOHAN Erni (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  松枝直人 (愛媛大 農) ,  板垣吉晃 (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  青野宏通 (愛媛大 大学院理工学研究科)
資料名： 環境放射能除染学会誌  (Journal of the Society for Remediation of Radioactive Contamination in the Environment)
巻： 2  号： 3  ページ： 175-183  発行年： 2014年09月26日 
JST資料番号： F1580A  ISSN： 2187-8382  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島第一原子力発電所での事故による,土壌や水中の大量の放射性Csが深刻な問題となっている。土壌中のバーミキュライトのような粘土鉱物に固定された放射性Csが土壌除染を困難としている。本研究では,模擬土壌としてバーミキュライトを用いた土壌中のCs除染の最適条件を検討した。また,バーミキュライトへの純水中,海水中からのCs⁺吸着率はそれぞれ99.4%,31.6%であった。そして,溶出試験では(NH₄)₂C₂O₄,(COOH)₂の濃度が高いほどCs溶出に効果的であった。磁化Na-P1型ゼオライト,磁化モルデナイトをバーミキュライトからCs⁺溶出後のCs吸着材料として用いた。模擬除染試験から,磁化モルデナイトの方が磁化Na-P1型ゼオライトより優れたCs吸着特性を有していた。液相中からのネオジム磁石を用いた磁場回収率は,磁化ゼオライトの分解のために,(COOH)₂濃度の増大につれて減少する傾向にあった。(著者抄録)

シソーラス用語： 放射性物質 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  *土壌汚染 ,  放射能汚染 ,  原子力発電所 ,  バーミキュライト ,  最適条件 ,  溶出 ,  モルデナイト ,  ゼオライト ,  永久磁石 ,  ネオジム ,  *放射能除染 ,  土壌浄化
準シソーラス用語： *放射性セシウム ,  福島原発 ,  ネオジム永久磁石

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  土壌管理  (FB04070J)

引用文献 (24件)：

• 経済産業省、東京電力株式会社の事故に係る1号機、2号機及び3号機の炉心の状態に関する評価について、2011年10月。 http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111020001/20111020001.html
• 逸見 彰男、青野 宏通、松枝 直人、Erni Johan、山内 理恵、山本 徹、福垣内 暁:磁化Na-P1型ゼオライトによる土壌Csの除去技術の開発。環境放射能除染学会誌1,9-14(2013)
• 白水 晴雄:「粘土鉱物学-粘土科学の基礎-」(朝倉書店)、3章 粘土の化学的物理的性質、イオン交換とイオンの固定。pp.38-42(1988)
• B. L. Sawhney: Selective sorption and fixation of cations by clay minerals: A review. Clay Miner., 20, 93-100 (1972)
• 横山 信吾、中田 弘太郎:バーミキュライトによる放射性セシウムの吸着に関するレビュー。粘土科学50,2,37-40(2011)

タイトルに関連する用語 (4件)： バーミキュライト ,  土壌 ,  セシウム ,  除染