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J-GLOBAL ID：200902290573467680   整理番号：08A0316974

大学発!美味しいバイオ 新規な免疫増強機能性食品の開発を目指して

著者 (6件)： 稲川裕之 (自然免疫応用技研) ,  稲川裕之 (水産大 生物生産) ,  河内千恵 (自然免疫応用技研) ,  河内千恵 (香川大 医 統合免疫システム学) ,  杣源一郎 (自然免疫応用技研) ,  杣源一郎 (香川大 医 統合免疫システム学)
資料名： 生物工学会誌  (Biotechnology)
巻： 86  号： 3  ページ： 138-139  発行年： 2008年03月25日 
JST資料番号： G0440B  ISSN： 0919-3758  CODEN： SEKAEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1990年代に自然免疫の中枢をを担うマクロファージを経口・経皮で活性化する物質が小麦粉中に含まれていることを見つけた。その本体はコムギに共生するグラム陰性菌「パントエア菌」に由来する糖脂質(IP-PA1)であった。この菌は,コメ,ジャガイモ,ナシ,リンゴなどに共生し,窒素やリンを固定して植物に供給しており,糸状菌の繁殖を防止している。IP-PA1は,重量当たりのマクロファージ活性能力が,β-1,3-グルカンや乳酸菌菌体の1000~10000倍も強かった。経口投与では目立った副作用はなかった。IP-PA1の分析は特異的なモノクローナル抗体を用い,高感度ELISA法で行う。パントエア菌は,小麦粉で培養できるようになって,製造費用は100分の1位に下がった。菌体から抽出したIP-PA1は,飼料用,食品用,化粧品用に開発を進めている。食品用では,1回投与で6万倍,反復投与で3万倍でも毒性が認められていない。

シソーラス用語： グラム陰性菌 ,  コムギ ,  *糖脂質 ,  マクロファージ ,  *免疫賦活作用 ,  飼料添加物 ,  化粧品 ,  食品添加物
準シソーラス用語： 食品添加剤 ,  *パントエア菌

分類 (1件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J)

引用文献 (6件)：

• NISHIZAWA, T. Chem. Pharm. Bull. 1992, 40, 479
• NUNES, C. J. Appl. Microbiol. 2002, 92, 247
• KARILUOTO, S. Int. J. Food Microbiol. 2006, 106, 137
• KOHCHI, C. J. Biosi. Bioeng. 2006, 102, 485
• 杣源一郎. H18年度地域研究開発シーズ育成調査委託事業 (NEDO) 成果報告書. 2007

タイトルに関連する用語 (5件)： 大学 ,  免疫 ,  増強 ,  機能性食品 ,  開発