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J-GLOBAL ID:201702279308405674   整理番号:17A0521719

運動効果:ヘパトカインであるセレノプロテインPの欠損は,筋での活性酸素種およびAMPKの上方制御によりマウスの運動応答性を増強する

Deficiency of the hepatokine selenoprotein P increases responsiveness to exercise in mice through upregulation of reactive oxygen species and AMP-activated protein kinase in muscle
著者 (28件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 508-516  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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運動はヒトに多くの健康増進効果をもたらすが,持久力や代謝的健康状態などについては,運動に対する応答性に顕著な個人差がある。このような「運動抵抗性」は先天的であると考えられていて,後天的な原因因子はこれまで見つかっていなかった。今回我々は,抗酸化性ヘパトカインのセレノプロテインP(SeP)が,筋におけるその受容体であるLRP1(low-density lipoprotein receptor-related protein1)を介して運動抵抗性を引き起こすことを示す。SeP欠損マウスは,運動トレーニング後に「持久力が倍増する(super-endurance)」表現型を示すようになり,それと共に,骨格筋での活性酸素種(ROS)産生,AMPK(AMP-activated protein kinase)リン酸化,Ppargc(peroxisome proliferative activated receptorγcoactivator)-1α(別名PGC-1α:Ppargc1aにコードされる)の発現がいずれも増大した。抗酸化物質のN-アセチルシステイン(NAC)を投与すると,SeP欠損マウスでのROS産生および持久力が低下した。SeP投与により,培養筋管細胞ではLRP1を介した過酸化水素が誘発する適応が障害され,マウス骨格筋では運動誘発性のAMPKリン酸化およびPpargc1a遺伝子発現が抑制された。また,これらの影響は筋特異的LRP1欠損マウスでは見られなかった。加えて,循環中のSeP量の増加は,ヒトで持久力トレーニングの無効性を予知した。我々の研究は,SeP-LRP1経路の阻害剤が,身体活動低下に関連する疾患を治療するための運動効果増強剤として機能する可能性を示している。Copyright Nature Japan KK 2017
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  運動器系の基礎医学 

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